« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010.09.30

Divorced, Desperate and Dating


Divorced, Desperate and Dating
(87,000語 YL:7.0)

ミステリ作家のSueは、何物かに狙われていた。死んだネズミや「死ね」というメッセージが送られてきたり…。手口はすべて彼女自身の作品に書かれていた通りだった。彼女は彼女を守る刑事Jasonと互いに惹かれあうのだが、元夫とのひどい別れがトラウマになって、素直になれないでいた。そんな中、とうとう彼女の命を脅かす出来事が…。Jasonは、姿の見えないストーカーから、Sueを守ることができるのか…?

ミステリ・ロマンスと銘打っている作品ですが、ロマンス9割、ミステリ1割ですね。物語の半分くらいは「お互い好き同士なんだけど、過去のトラウマのためになかなか最後の一線を越えられないSueとJason」の描写で費やされているような気がします。越えちゃったら越えちゃったで、その様子の描写が続くのですが(笑)。正直、プロットとか事件の真相とかのミステリ的部分はオマケですね。

しかし、Sueと仲良くなる刑事Jasonはちょっと完璧すぎてやりすぎな感じがします。正義感と行動力があって、お年寄りや子供にも優しくて、セクシーでイケメンでおまけにサイズがExtra Large (何の話だ(笑))。あまりにも「理想の王子様」的でリアリティがないです。もうちょっと欠点があった方が、人間味があったような気がします。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.20

Sabbath's Theater


Sabbath's Theater
(177,000語 YL:9.0)

元人形使いのSabbathと、宿屋の女主人Drenkaの13年にわたる不倫生活は、Drenkaの病死によって終わりを告げた。最愛の女性を失い、妻からも家を追い出されたSabbathは、ニューヨークの知人のところへ向かう。しかし、そのニューヨークで思い出すのは、失踪した元妻Nikkiのことばかりだった…。

何もかもを失った人形使いの人生を描いたヒューマンドラマです。Sabbathと彼をとりまく女性の間で物語が進むのですが、とにかく表現が難解です。頻繁に出現する回想シーン、句読点の無い文章、1ページ以上にわたる台詞など、読者を混乱させるための文章としか思えません。

内容もとにかく下品でうんざりします。狂気じみた変人Sabbathの行動には、とてもついていけません。物語の結末に彼がとった行動なんて、もう信じられないの一言です。

物語の起承転結もテーマもさっぱり分からないし、久々に「読んで後悔した一冊」です。

評価:★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.15

Kindle効果?

Kindleを購入してblogで紹介してから、ちょっとした変化がありました。それは…。

続きを読む "Kindle効果?"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.09.12

Kindle 3 購入!

ついに誘惑に負けて買ってしまいました。Kindle 3でございます。

Img_2368

前から気になっていたデバイスですが、洋書は大体図書館で借りて無料で読んでるし、自分には必要のないものかもしれないと思っていましたが、洋書読みのはしくれとして、一度はチェックしておくべきデバイスとしてマークしていました。で、この夏に新モデルが出るということなので、いいタイミングだと思い、amazon.comで注文しました。あと円高だし(笑)。

続きを読む "Kindle 3 購入!"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010.09.06

Little Bee


Little Bee
(91,000語 YL:8.0)

ナイジェリアの焼き払われた村から逃げ出してきた少女Little Bee。イギリスにたどり着いた彼女は、2年間の抑留を経て解放された。彼女はAndrewの運転免許証を頼りに彼を訪ねるが、彼女が到着したのは、自殺したAndrewの葬儀の日だった。そしてAndrewの妻Sarahは、Little Beeと「再会」するが、彼女の脳裏には、3人が出会った「悪夢の日」の記憶が蘇る…。

Sarahはロンドンの敏腕雑誌編集者。一方のLittle Beeはナイジェリアの貧しい村の少女。全く異なる環境にある2人の女性によって綴られるヒューマンドラマです。ほとんど接点の無いようなこの2人のコントラストが非常に印象的です。そんな彼女達がなぜ「再会」することになったのか。それがSarahが失った左手の中指や、Andrewの自殺と関係あるのかなど、いろいろな要素がちりばめられており、読者をひきつけていきます。

この作品では「目の前で命を奪われそうな赤の他人のために、自分の身を犠牲にすることができるか」という、極限的な問いかけをしています。そして、誰かを救いたいと思いながら、最後に自分の身の安全を選んでしまったことに対する自責の念を生々しく描いています。そしてその償いのために大きな一歩を踏み出す勇気には胸を打たれます。

2人の女性Little BeeとSarahが、1章ごとに交互に語り手になるという構成もすごく効果的ですね。パワーを感じるヒューマンドラマの傑作です。

評価:★★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »