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2010.09.06

Little Bee


Little Bee
(91,000語 YL:8.0)

ナイジェリアの焼き払われた村から逃げ出してきた少女Little Bee。イギリスにたどり着いた彼女は、2年間の抑留を経て解放された。彼女はAndrewの運転免許証を頼りに彼を訪ねるが、彼女が到着したのは、自殺したAndrewの葬儀の日だった。そしてAndrewの妻Sarahは、Little Beeと「再会」するが、彼女の脳裏には、3人が出会った「悪夢の日」の記憶が蘇る…。

Sarahはロンドンの敏腕雑誌編集者。一方のLittle Beeはナイジェリアの貧しい村の少女。全く異なる環境にある2人の女性によって綴られるヒューマンドラマです。ほとんど接点の無いようなこの2人のコントラストが非常に印象的です。そんな彼女達がなぜ「再会」することになったのか。それがSarahが失った左手の中指や、Andrewの自殺と関係あるのかなど、いろいろな要素がちりばめられており、読者をひきつけていきます。

この作品では「目の前で命を奪われそうな赤の他人のために、自分の身を犠牲にすることができるか」という、極限的な問いかけをしています。そして、誰かを救いたいと思いながら、最後に自分の身の安全を選んでしまったことに対する自責の念を生々しく描いています。そしてその償いのために大きな一歩を踏み出す勇気には胸を打たれます。

2人の女性Little BeeとSarahが、1章ごとに交互に語り手になるという構成もすごく効果的ですね。パワーを感じるヒューマンドラマの傑作です。

評価:★★★★★

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