Her Fearful Symmetry

Her Fearful Symmetry
(120,000語 YL:8.0)
シカゴに住むJuliaとValentinaは、鏡に映したようにそっくりな、でも正反対な双子の姉妹。ある日、彼女達のもとにイギリスから手紙が届く。亡くなった叔母のElspethが、双子に財産のほとんどを遺したという。遺産相続の条件を満たすため、双子はElspethの住んでいた部屋に住みはじめるのだが、そこにはElspethの幽霊がいて…。
The Time Traveler's Wifeの作者によるヒューマンドラマです。
主人公のJuliaとValentinaが双子であるのと同時に、彼女達の母親Edieと叔母Elspethも双子なので、しっかり読まないと話が分かりづらい部分もあります。
JuliaとValentinaが明確な目的を持ってロンドンで生活しているわけではないので、ストーリーがどっちに転がっていくのかはっきりしないまま話が進みます。双子姉妹がお互いの束縛から逃れる成長と解放のストーリーとしても、死後も未練を残し続けるゴーストストーリーとしても、ちょっと中途半端な感じがします。救いの感じられない結末にも不満が残ります。
舞台となっている、どんよりとしたロンドンの墓地は、他の作品にはない独特な重苦しさがあります。また、ValentinaがElspethと一緒に立てた計画と、その結果はなかなか衝撃的です。面白い要素はいくつか含んでいると思われるだけに、もうちょっときちんとまとめて欲しかった作品です。
評価:★★★
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