ポケットには、本棚だけですか?
ソニーがついに電子書籍リーダー「Reader」を日本国内に投入しましたね。でも、個人的にはあまり興味がわきませんでした。理由は2つ。値段が高いのと通信機能がついていないことです。
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ソニーがついに電子書籍リーダー「Reader」を日本国内に投入しましたね。でも、個人的にはあまり興味がわきませんでした。理由は2つ。値段が高いのと通信機能がついていないことです。
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If You Follow Me
(110,000語 YL:8.0)
石川県の志賀町に英語講師として派遣されたMarina。言葉の違いや、複雑なゴミ出しのルールなどに困惑しながら日々の生活を送る。彼女のスーパーバイザであるミヨシ先生は親切に助言をしてくれるが、職場の宴会を境にMarinaを避けるようになる。しかも、同居しているCarolynとの仲も悪くなり…。
日本の田舎に赴任してきた英語講師Marinaの日々を綴った物語です。東京などの大都市圏とは違って外国人もほとんどおらず、英語の先生でさえ英語の必要性を説くことができないくらいの、少し閉鎖的な環境が舞台です。そんな中での同僚の先生や生徒、隣人などの行動を、主人公Marinaの目というフィルターを通して描いています。複雑なゴミ出しルールや、ニューホライズンの判で押したような"How are you?"、"Fine, thank you."など、「外から見ると、日本人のこんなところが奇妙(もしくは独特)に見えるのか」という、純粋日本人の視点からはなかなか気付かない点に気づかされるのが面白いです。
ストーリーはちょっと起承転結の起伏に乏しく、起こった出来事を時系列的に並べているという感は否めませんが、個々のエピソードはそれなりに楽しめます。
おそらくは日本人が読むのとアメリカ人が読むのでは、感想が全く異なる作品のように思いますが、もしかしたら日本人が読んだ方が楽しめる作品かもしれないですね。
評価:★★★
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Dear Pixy,
Congratulations on your victory!
I am too happy to express my pleasure, because I could be a part of the gratest moment in the history of Nagoya Grampus.
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Her Fearful Symmetry
(120,000語 YL:8.0)
シカゴに住むJuliaとValentinaは、鏡に映したようにそっくりな、でも正反対な双子の姉妹。ある日、彼女達のもとにイギリスから手紙が届く。亡くなった叔母のElspethが、双子に財産のほとんどを遺したという。遺産相続の条件を満たすため、双子はElspethの住んでいた部屋に住みはじめるのだが、そこにはElspethの幽霊がいて…。
The Time Traveler's Wifeの作者によるヒューマンドラマです。
主人公のJuliaとValentinaが双子であるのと同時に、彼女達の母親Edieと叔母Elspethも双子なので、しっかり読まないと話が分かりづらい部分もあります。
JuliaとValentinaが明確な目的を持ってロンドンで生活しているわけではないので、ストーリーがどっちに転がっていくのかはっきりしないまま話が進みます。双子姉妹がお互いの束縛から逃れる成長と解放のストーリーとしても、死後も未練を残し続けるゴーストストーリーとしても、ちょっと中途半端な感じがします。救いの感じられない結末にも不満が残ります。
舞台となっている、どんよりとしたロンドンの墓地は、他の作品にはない独特な重苦しさがあります。また、ValentinaがElspethと一緒に立てた計画と、その結果はなかなか衝撃的です。面白い要素はいくつか含んでいると思われるだけに、もうちょっときちんとまとめて欲しかった作品です。
評価:★★★
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以前から悩んでいた「揺れる電車内における片手でのKindleの持ち方」ですが、現時点でベストの持ち方を発見しました。
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Prodigal Son
(75,000語 YL:7.0)
ニューオリンズで遺体の一部を切り取って奪う猟奇的な連続殺人事件が発生する。事件を担当するCarson刑事とMaddison刑事は、この奇怪な事件に頭を悩ませる。一方、チベットの山奥でひっそりと暮らしていたDeucalionのもとにはある知らせが届く。その知らせとは…彼の「創造主」であるVictor Heliosが生きていたというものであった。そして、Victorのかつての名前は…フランケンシュタイン。
現代のアメリカに出現した人造人間の物語です。「フランケンシュタイン博士と彼の造った人造人間達が現代まで生き延びている」という設定がユニークですね。また、DeucalionやHeliosを直接主役にするのではなく、主にCarsonとMaddisonという2人の刑事の視点に重点を置くストーリー展開も、なかなか考えられていると思います。Helios(フランケンシュタイン博士)の野望が世界征服的なものである等、ちょっと単純でB級映画的な雰囲気も感じられますが、エンターテイメント作品として、十分に楽しませてくれる要素を持っていると思います。
作品中ではHeliosの最初の作品であるDeucalionの他にも、様々なタイプの人造人間達が登場し、彼らの「人生」を見せてくれます。Heliosの妻Erika(4号)や、自閉症的なRandal(6号)などの人造人間が、彼らなりに様々な方法で「幸せ」を求めていきます。彼らを造り、自らの体をも改造して生き延びているHeliosは、人造人間達を道具としてしか見ていません。人間の冷酷さと人造人間の温かみという要素は、元々のフランケンシュタインの物語から受け継がれたもののように思います。
なお、フランケンシュタインのオリジナルの物語を手っ取り早く把握したい人には、こちらの作品がお勧めです。
評価:★★★★
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