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2010.11.04

Prodigal Son
(Dean Koontz's Frankenstein #1)


Prodigal Son
(75,000語 YL:7.0)

ニューオリンズで遺体の一部を切り取って奪う猟奇的な連続殺人事件が発生する。事件を担当するCarson刑事とMaddison刑事は、この奇怪な事件に頭を悩ませる。一方、チベットの山奥でひっそりと暮らしていたDeucalionのもとにはある知らせが届く。その知らせとは…彼の「創造主」であるVictor Heliosが生きていたというものであった。そして、Victorのかつての名前は…フランケンシュタイン。

現代のアメリカに出現した人造人間の物語です。「フランケンシュタイン博士と彼の造った人造人間達が現代まで生き延びている」という設定がユニークですね。また、DeucalionやHeliosを直接主役にするのではなく、主にCarsonとMaddisonという2人の刑事の視点に重点を置くストーリー展開も、なかなか考えられていると思います。Helios(フランケンシュタイン博士)の野望が世界征服的なものである等、ちょっと単純でB級映画的な雰囲気も感じられますが、エンターテイメント作品として、十分に楽しませてくれる要素を持っていると思います。

作品中ではHeliosの最初の作品であるDeucalionの他にも、様々なタイプの人造人間達が登場し、彼らの「人生」を見せてくれます。Heliosの妻Erika(4号)や、自閉症的なRandal(6号)などの人造人間が、彼らなりに様々な方法で「幸せ」を求めていきます。彼らを造り、自らの体をも改造して生き延びているHeliosは、人造人間達を道具としてしか見ていません。人間の冷酷さと人造人間の温かみという要素は、元々のフランケンシュタインの物語から受け継がれたもののように思います。

なお、フランケンシュタインのオリジナルの物語を手っ取り早く把握したい人には、こちらの作品がお勧めです。

評価:★★★★

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