Wolf Brother
(Chronicles of Ancient Darkness #1)
Wolf Brother
(57,191語 YL:7.0)
太古の狩猟時代。森の中で父親と暮らしていたTorakは、魔物にとりつかれた恐ろしく残忍な熊に襲われる。父親はTorakを逃がし、彼に告げる。「奴を倒すためには、精霊の山へ行くのだ…!」父親を亡くし、一人になった彼は、一匹の幼い狼に出会う。この狼の導きに従い、Torakは3つの印(Nanuak)と、精霊の山を探す過酷な旅に出る…。
約6,000年前の狩猟時代を舞台にした冒険ファンタジーです。こんな時代のことを描いた作品はあまりないので、新鮮味がありました。行く手を阻む様々な障害や、重要なアイテム探し、主人公自身に隠された秘密など、児童書ファンタジーの「ツボ」はきちんと押さえてある印象です。
でも、世界のどこにあるのか分からない3つの印(Nanuak)を、結構簡単に見つけてしまうのが拍子抜けでしたね。不用意に落ちた滝壺でそれを見つけたりするなど、いくら狼の導きがあったとしても、ちょっと話が出来すぎていると思います。
英語は児童書にしてはちょっと難しいかな、と思います。でも、主人公Torakの相棒となる狼の言葉が独特で面白いですね。彼に言わせると、人間はtailless(尻尾の無い者)で、炎はBeasts-that-Bite-Hot(熱く噛みつく獣)だそうです。
評価:★★★
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