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2011.06.15

心を整える。
勝利をたぐり寄せるための56の習慣


心を整える。
勝利をたぐり寄せるための56の習慣

サッカー日本代表のキャプテン、長谷部誠選手が心がけている習慣を綴った本です。

書かれているのは、長谷部選手がこれまでの経験で培ってきた、試合で常に最大のパフォーマンスを出すための「心がけ」みたいなものです。書いてあるキーワードは「先輩に学ぶ」とか「変化に対応する」とか、一見単純で変哲の無いもののように見えます。しかし、難しいのはそれらが時として矛盾することがあることですね。その中で優先順位をつけ、「今、一番何を重要視すべきか」ということを的確にとらえられるのは、長谷部選手の大きな特徴だと思います。

例えば、「毎日心を鎮める時間を作る」「お酒のチカラを利用しない」「群れない」という習慣があったとしても、新しいチームに馴染むことが優先される場合は、「仲間の価値観に飛び込んで」みて、チームメートと朝5時までクラブやディスコに付き合うという感じです。

正直、長谷部選手のプレーは日本代表の試合以外ではほとんど見たことがないのですが、この本にも長谷部選手の特徴が随所に現れていると思います。チームの運動量が落ちていたら、他の選手の2倍走る。チームが勝利に浮かれていたら、調子に乗りすぎないように引き締める。チームのバランスを保ち、足りない物を補う。まさに生粋のバランサー。守備と攻撃という相反する役割をつなげ、チームを前進させるボランチという役割がぴったりの選手ですね。

個人的に気に入った習慣は「運とは口説くもの」ですね。運は自分で努力してたぐり寄せるものであり、チャンスが来たときのためにきちんと準備している者でないと、チャンスをつかめないという考えは、サッカーという不確定性の大きいスポーツにおいてはすごくしっくりくる考えだと思います。だけど、ビジネスや他の場面でも「準備することの重要性」は同じだと思います。自分もバリバリ口説いていきたいと思いました(笑)。

この本は国際線での移動中に読んだのですが、実体験に基づく多くの示唆に富み、とても考えさせられる本でした。世界を舞台に活躍することを目指している人にとっては、いろんな気づきを得られる一冊だと思います。海外出張のお供にぜひどうぞ。

評価:★★★★

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