The Undomestic Goddess

The Undomestic Goddess
(111,000語 YL:6.0)
Samanthaはケンブリッジ大学を卒業し、IQ158を誇る有能な若き弁護士。でも料理も洗濯も、家事は一切まるでダメ。そんな彼女はロンドンの超有名法律事務所とのパートナー契約まであと一歩というところまできていた。しかし、仕事で5,000万ポンド分もの大きなミスをしてしまう。失意とパニックで事務所を後にした彼女は、フラフラと列車に乗り込み、見知らぬ田舎にやってきた。そこの大きな邸宅に住む夫婦の勘違いで、Samanthaはその家の家政婦として働くことになってしまう。家事の全くできない彼女が、朝から晩まで家事に奮闘するうちに、次第に自分の心の変化に気づき始める…。
Shopaholicシリーズでおなじみ、Sophie Kinsellaのコメディ作品です。それにしても、「ドタバタキャリアウーマン」を描かせたら、Kinsellaの右に出る作家はいませんね。この作品でも、料理や洗濯で大混乱するSamanthaの姿が、まるでギャグマンガのような軽快なテンポで楽しめます。
さらに、単なるお笑いコメディにとどまらず、「キャリア(仕事)と人生において、本当に大切なこと」というテーマをきっちり描ききっているのが見事です。Samanthaは、小さい頃から描いていた高給取りの弁護士としての理想のキャリアと、家政婦としての穏やかで温かい生活との間で何度も何度も揺れ動きます。多くの人にとって、自分がするべき仕事は何か、自分の人生にとって何が一番大切なのかを選択することは、重要かつすごく難しい問題であると思います。でも、この作品を読んで、「自分にとって大切な人や、信頼できる人がそこにいるかどうか」ということが、とても重要な要素であることに気づかされました。
キャリアやワークライフバランスなどについて悩める女性には、間違いなくお勧めの一冊。
評価:★★★★
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