City of Night
(Dean Koontz's Frankenstein #2)
City of Night
(74,000語 YL:6.0)
自分の「創造主」であるHelios(元Frankenstein)が人類滅亡をたくらんでいることを知った人造人間Deucalion。彼はHeliosの野望を阻止すべく、New Orleansの街に溶け込んでいる人造人間を探し出す。同様にHeliosの野望を知ったCarson警部とMichael警部も、非合法で強力な武器を手に入れ、Heliosの抹殺を計画する。そんな中、Heliosの研究所を抜け出した少年人造人間Randal Sixは、Carson警部の家までたどり着く…。
Dean Koontz's Frankensteinの第2巻です。前作同様、B級SF的な雰囲気と多彩な人造人間達(New Race)の繰り広げる「人造人間模様」は健在です。New Race達が人類(Old Race)に対して持つ屈折した感情の描写がとてもいいですね。人類を非論理的で弱い存在として見下しながらも、Heliosによるプログラムではなく、自分の意思で自由に行動でき、子孫も残せる人類に対して、New Race達は嫉妬に似た憎悪を持っています。
人物描写もしっかりしていて、それなりに面白いと思うのですが、どうしてもB級でチープな雰囲気が醸し出てしまうのは何故でしょう?やっぱりHeliosの「人造人間で世界征服」という野望とか、でっかい銃火器をぶっ放して人造人間に対抗する男女の警官コンビという構図が、安直で子供っぽく見えてしまうのかな。映画で言うと「ターミネーター」などに似た雰囲気ですね。
評価:★★★
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