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2011.10.14

The Solitaire Mystery


The Solitaire Mystery
(88,108語 YL:7.0)

12歳の少年Hans Thomasは、母親を探すために、父親と一緒にギリシャへ向かう。その道中でドワーフから虫眼鏡をもらい、パン屋でロールパンをもらった。Hans Thomasがパンを食べると、中から小さな小さな本が出てきた。虫眼鏡で読んでみると、そこには小さな島で命を吹き込まれた「トランプ」達の不思議な物語が綴られていた…。

哲学的な要素をたくさん詰め込んだファンタジーです。Hans Thomasの旅を通して、哲学的なものの見方みたいなものが、少し理解できるような気がします。それは、ずっと目の前にあって、ごく当たり前に思えるものに対しての不思議さに気づいたり、驚いたりすることのようですね。この本に書かれている例で言うと、トランプの枚数(52枚)が1年間の「週」の数と同じ(52×7=364)ことは偶然なのか(ジョーカーを1日分として足すと、ぴったり365になります)。また、「誰かが頭の中で「トランプのカードが人になって動きはじめる」ことを想像したら、それが現実となった」というのは、とてもありえない話のように思えますが、我々自身が誰か(例えば神様とか)の想像の産物であることは否定できないといったような感じです。一見関係の無い物同士の間に関係を見出したり、物事を相対的にとらえて違った角度から眺めることの面白さを、具体例を挙げながら分かりやすく紹介しています。古代ギリシャの哲学者達も、日々の生活の中に「不思議」を見つけて驚いていたのかもしれません。

小さな本に書かれている物語と、Hans Thomasの旅路が交錯するストーリー展開も見事です。プロットもしっかり練られている感じがしますし、ファンタジー小説として充分楽しめる作品です。

評価:★★★★

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