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2011.11.07

Sophie's World


Sophie's World
(165,947語 YL:7.0)

15歳の誕生日を目前にしたSophieは、郵便受けに自分宛の手紙が入っているのを見つける。そこに書いてあったのはただ一言。「あなたは誰?」そしてさらに手紙は続いた。「世界はどこから来たの?」手紙を見てSophieは自問する。私は一体何者なんだろう?どうしてこの世界は存在しているのだろう…。それがAlberto先生とSophieの哲学講義の始まりだった…。

"The Solitaire Mystery"の作者による、不思議な哲学ファンタジーです。"The Solitaire Mystery"と比較すると、話は長いし説明的だし、ちょっと読みづらいところが確かにあります。でも、ソクラテスなど古代の哲学者から、マルクスやダーウィンなど近代の学者まで、様々な先人達の疑問やアイディアを、Alberto先生とSophieの会話という形で沢山紹介しています。

哲学が「自分が何者であるか」という根源的な問いから始まって、それから科学や社会学、美術や工業、そして宗教などと関連しながら、お互いに影響し合って新しいアイディアが出てくるという歴史をなぞっていく過程は非常に面白いですね。アイディアの「化学反応」による多様化といった感じでしょうか。科学だけとか、単一の分野だけを見ているだけでは、把握することのできない「包括的な」知恵の歴史という視点は非常に新鮮です。

主人公であるSophieの住んでいる世界が、物語の中盤で「真っ逆さま」になってしまうストーリー展開は、かなりエキセントリックですね。"The Solitaire Mystery"でもそうでしたが、作者は物語に「再帰的構造」みたいな数学的要素を取り入れるのが好きなのかもしれないと想像しています。

評価:★★★★

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