Lionboy
Lionboy
(75,375語 YL:6.5)
ネコと会話ができる少年Charlie。彼が家に帰ると、科学者である両親が姿を消していた。どうやら近所に住む少年Rafiが関与しているらしい。Charlie自身も捉えられそうになるが、街中のネコ達の助けによって逃げのびる。たどり着いた先は、パリへ向かうきらびやかなサーカス船。Charlieは、そこで出会ったライオン達から頼みごとをされてしまう。「我々をアフリカの大地へ逃がして欲しい…。」
両親を探す少年Charlieの冒険物語です。姿を消した両親の捜索、きらびやかなサーカス団、ネコと話せる特殊能力、ライオンを連れて追手Rafiからの逃避行、そして豪華なオリエント急行など、児童書に必須のハラハラドキドキワクワクをいっぺんに詰め込んだ作品ですね。リアリティなど眼中に無く、ファンタジーの王道ど真ん中を突っ走っている感じが良いです。
ただ、物語が尻切れトンボなのはいただけません。「次巻へ続く」という終わり方というよりは、事件が何一つ解決せず、章の途中でブツッと切られた感じです。続きものの作品だったとしても、1つの作品として、起承転結をまとめてほしかったです。
評価:★★★
| 固定リンク
コメント