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2012.10.01

The Appeal


The Appeal
(120,000語 YL:7.5)

ミシシッピの裁判所で1つの判決が出た。有害な物質で水を汚染し続けた化学会社Krane Chemicalは、その水を飲み続けた夫と子供を癌で亡くした原告Jeannetteに対して、4,100万ドルを支払うこと。Krane社は即座に上告。裁判は最高裁の判事達に委ねらることになった。さらに、Krane社は大企業に有利な裁定を下す判事を最高裁に送り込むため、莫大な費用を投じたキャンペーンを展開する…。

John Grishamによる、1つの裁判を巡るドラマです。「弱い立場の原告&ジリ貧弁護士夫妻」対「有害物質垂れ流し悪徳金持ち企業」という非常に分かりやすい対決の構図ですが、裁判に勝つためには法廷で応酬をするだけではなく、「自分に有利な判事を選挙で当選させる」という法廷外の戦いにも勝たなければいけないという部分が新鮮ですね。さらに、同性婚、死刑の是非、銃規制など化学会社の裁判とは全く関係の無い部分で選挙を繰り広げ、陰謀が明るみに出ないようにしています。30秒のテレビコマーシャルなどで印象を決めてしまう我々一般市民の怖さみたいなものも感じられます。

物語の展開としてはすごく面白かったのですが、オチがちょっといただけないような気がします。「ジリ貧原告弁護士が絶対絶命の窮地に陥るが、最後の最後でどんでん返しで大逆転!」みたいな、ある意味予定調和的な終わり方ではないのですが、娯楽小説としては、非常に後味の悪い作品のように思います。

評価:★★★

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