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2013.01.21

The Willpower Instinct


The Willpower Instinct
(77,000語 YL:8.0)

意志の力(willpower)をいかに保ち、制御していくかということについて述べた本です。単なるメンタルやノウハウの本とは違い、動物や人間に対して行った実験の結果などを示しながら、我々人間の行動パターンを解き明かし、どのようなことに注意すべきかを科学的な側面から示唆してくれます。

例えば、何かの依存症(アルコールとか、ギャンブルとか、チョコレートとか、Facebookとか)になっている時は、「いいことがあるかもしれない」と我々に思わせるドーパミンが大きく作用しており、実際に良いことが無かったとしても、同じことを繰り返さずにはいられないのだそうです。だから、ギャンブルにはまっている人なんかは、「大当たりした経験が忘れられない」のではなく、ドーパミンによって感じる「今度こそ大当たりするかもしれないというドキドキ感」が忘れられないのでしょうね。

我々人間は意志薄弱で、目の前の誘惑に弱いのですが、これだって進化の過程で「目の前の食い物を逃す奴は生き残れない」という自然の摂理の結果なのだそうです。ただ、その摂理を飽食の現代社会に当てはめてしまうと、肥満への道まっしぐら。

意志が折れそうになった時の具体策などもいろいろ書いてありますが、「己を知る」ということが基本のようですね。自分はどんな時に弱くなるのか。ストレスがかかった時?周りに流される時?「自分にご褒美」とか言っちゃう時?そしてそれらの時に、自分の心や体に出てくる変化を感じ取り、時にはそれを受け入れたり、受け流したりしながら、少しずつ自分を鍛えていくということと理解しました。

章立ても分かりやすく、各章の最後にまとめも書いてあるので、一度読み通したら、あとは時々まとめだけ読み返してもいいかもしれません。

「この本を読んで人生が変わる」とは言わないまでも、自分に対する見方や対応の仕方が少し変わりそうな気がします。「優柔不断な自分が嫌でしょうがない」という人から、「俺様は絶対曲がらない鋼の意思を持っている」という自信満々の人まで、幅広く読んでほしい一冊です。何かしら発見があると思いますよ。

日本語版も出ていて、ベストセラーになっているようなので、こちらも是非。

評価:★★★★★

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2013.01.20

One Piece (Vol.10)


One Piece (Vol.10)
(9,900語 YL:4.5)

Namiを救うため、Arlong Parkに乗り込んだLuffy達。そこで彼らは魚人Arlongの手下であるHachi、Kuroobi、Chooと戦うことになる。超人的な力を持つ魚人達に対し、Luffy達はどんな戦いを挑むのか…?

One Pieceの第10巻です。魚人Arlongとの戦いがヒートアップしてきます。Luffy、Zolo、Sanji、そしてUsoppがそれぞれのスタイルで戦うのですが、戦う姿が一番決まってるのは、やっぱりロロノアさんですね。対戦相手のハッチャンがちょっとふざけている分、技のキレがより映えてます。カッコいい。Luffyの出番が少ないのがちょっと残念だけど、次巻へと続くArlongとのバトルも楽しみです。

評価:★★★

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