西海岸でクラシコ観戦!
週末に、米国西海岸でクラシコを観戦してきました。クラシコと言ってもレアルとバルサのエル・クラシコではなく、川崎フロンターレとFC東京の多摩川クラシコでもありません。アメリカ・メジャーリーグサッカーのサンノゼ・アースクエイクスとロサンゼルス・ギャラクシーの「カリフォルニア・クラシコ」です。
今回はサンノゼのホームゲーム。決戦の地はスタンフォード大学のスタンフォードスタジアム。普段はアメフトなどで使われるようですが、1994年のFIFAワールドカップにも使われたのだそうです。収容人数5万人で、まさにクラシコにふさわしい舞台かと。独立記念日も近いということで、いろいろなイベントも準備されているようです。
それでは、カルトレインに乗ってスタジアムへレッツゴー。

降車駅はスタンフォードスタジアム駅。スタジアムで試合がある日だけ停車します。道が分からなかったらどうしようと思っていたけど、そんな心配は無用でした。カルトレインを一杯にする程のクエイクスサポーターの後を着いていけばよいのです。

それにしても、「アースクエイクス」っていう名前はどうなんでしょうね。常に地震を恐れながら生きている日本国民ならば絶対につけない名前ですよね。でも、シカゴのチームは、過去にシカゴで起こった大火にちなんで「シカゴ・ファイヤー」というのだそうで…。地震や火事などの厄災をおらが町のチーム名にするという感覚は、ちょっと信じられないなぁ。
などと考えていたら、スタジアムに到着しました。

…木に隠れて見えません。
とりあえずお店が集まる広場に行ってみる。
広場の名前は"Epicenter"(震源地)。日本だったら何を考えているんだと怒られそうな名前。

中は飲食コーナーや子供向けのアトラクションなど。日本のサッカーの試合と一緒ですね。

Will Callと書かれたブースに寄って、ネットで予約したチケットを受け取り、スタジアムの中へ。

マッチデープログラムと星条旗は無料配布。

2階席最上段から見るとこんな感じ。ピッチが近い!

一階席に降りると、練習中の選手の表情まで見られるくらい。

試合開始時刻が近づいてくると、みんな空を見上げていたので、何かと思ってみてみたら、パラシュートで空から人が降ってきました!


それだけでは飽き足らず、選手入場と国歌斉唱の時には飛行機まで飛ばします!なんともド派手な開会式です。

そんなこんなで試合開始です。
前半はギャラクシーが押し気味に試合を展開。攻撃の要はアイルランド代表のロビー・キーンと米国代表ランドン・ドノバン。彼らのパスから決定的なチャンスが何度も生まれます。そして先制したのはギャラクシー。キーンの華麗なワンタッチパスがアシストになりました。サンノゼのホームなのでクエイクスを応援するつもりなのですが、気がつくとついついキーンに目が行ってしまいます。さすがに百戦錬磨のベテラン。存在感が違いますね。
クエイクスも右サイドからドリブル突破を図ったり、何度か惜しいシュートを放つものの、ゴールを決められず。
観客席の雰囲気は、ノリが日本のJリーグに似ている感じがします。ゴール裏に陣取ったコアなサポーターが飛び跳ねながら歌っています。

観客席には女性や子供も多いので、オッサンだらけのプレミアリーグとはちょっと歓声が違いますね(笑)。
というわけで、ギャラクシーペースのまま1-0で前半終了。
ハーフタイムには米軍のマーチ。非常に壮観な眺めではあるのですが、こんなにたくさんの人がピッチを踏みつけては、芝がボロボロになるのではないかとちょっと心配。

ハーフタイムショーの後に後半開始。
後半は一進一退の攻防。クエイクスも何とかチャンスを作るものの、逆にギャラクシーのキーンが左サイドを突破して、ゴール前にグラウンダーのパス。これを中央のFWがスルーして、ファーサイドに詰めていたジーメンスのシュートが決まり2-0。
しかしその直後、途中出場のクエイクスの長身FWゴードンが打点の高いヘディングで1点を返す。
さあこれで反撃の準備が整ったと思ったのも束の間、サンノゼDFのベルナンデスが立て続けにイエローカードを2枚もらって退場処分。反撃ムードも一気に萎む。その後はギャラクシーに攻められ、GKボッシュの好守などで何とか守るクエイクス。
スタジアムの観客席は9割方埋まっていたのですが、場内に観客数が表示されると、何と5万人超え!!

Jリーグでもなかなかお目にかかれない驚くべき数字です。日本代表戦並みですね。
ロスタイムに差し掛かり、5万人の観客の何人かが席を立った頃に、信じられないことが起きました。クエイクスのシュートをギャラクシーGKが弾いたところに詰めていたMFサリナスが同点弾を押し込みます!
さらにその直後、右からのクロスをまたもやゴードンが頭で合わせてついに逆転!!!狂喜乱舞するサポーター。スタジアムでは5万人の大合唱!"Beat L.A! Beat L.A!"

そしてタイムアップのホイッスル。スタジアム全体が歓喜に包まれます!2-0になった時は、「最後にキーンが自分で決めて3-0で終わりかな」と思っていたのですが、まさかこんな劇的な展開が待っていようとは!終始押し気味にゲームを進めていたギャラクシーでしたが、最後の最後で勝ち点を落としてしまいました。試合後にピッチを去るキーンはどんなことを考えていたのでしょうね。
そして興奮冷めやらぬスタジアムを包む今夜最後のイベント、大花火が始まりました。

キックオフ前からド派手なイベント満載で、試合は数的不利にも関わらずロスタイムでの大逆転劇。おまけに花火までついてしまったら、クエイクスサポーターには忘れられない最高の夜ですね。自分も大満足でスタジアムを後にしました。
時々「アメリカはサッカー後進国だ」とか言われていますけど、今回観戦してみてそれは完全に嘘だと思うようになりました。確かに100年超の歴史を持つヨーロッパのクラブと比較すると足りないところは沢山あると思いますが、様々な人種の老若男女が5万人も集まってチームをサポートする国が、サッカー後進国とはとても思えないのです。日本や米国、その他の国に関わらず、多くの人がサッカーを楽しめる環境にあるということは、とても幸せなことだと思います。
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