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2014.01.18

The Help


The Help
(158,012語 YL:8.0)

Aibileenは白人一家に仕える黒人メイド。彼女は雇用主の命令には従順に従うタイプであったが、一家とは別のトイレを使わされるなどの差別が重なり、次第に不満をつのらせていった。そんな中、白人のMiss Skeeterが、黒人メイドの本音を書いた本を出版したいと言って、Aibileenに協力を頼んできた。しかし、白人に逆らった黒人は暴行を受けたり、命を奪われるということが日常茶飯事に起きていた。身の危険を感じてSkeeterの協力を拒んでいたAibileenであったが、これまでに受けた不当な仕打ちを次第に打ち明け始める。そして、その動きは次第に広がっていき、町中に大きな影響を与えることになる…。

人種差別の蔓延する60年代のミシシッピにおける女性達の人生を描いた物語です。人種差別というと、「差別する白人と差別される黒人」という構図が思い浮かぶかもしれませんが、この本に出てくる関係はもっと多様で複雑です。実の親以上に黒人メイドから愛情を注がれてきた白人の子供。黒人を差別する白人と、黒人を擁護する白人の間の確執。黒人夫婦の間に生まれた「肌の白い黒人」の立場など、差別に関わる様々な人間関係が繰り広げられます。

あとがきにも書いてありますが、この物語の多くの部分が、ミシシッピで生まれ育った著者の経験と関係があるようです。そんな著者でさえ、人種差別の問題を扱った物語を書く時には、過度に描きすぎではないかとか、本当の姿を全然描ききれていないのではないかとか、ものすごく悩んだようですね。でも、作者が言いたかった「ひとりの人間として、きちんと向き合うことの大切さ」みたいなものは、十分伝わってくると思います。

評価:★★★★

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