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2014.06.27

お疲れ様でした。

サッカー日本代表が、1分2敗という結果でワールドカップの戦いを終えました。

4年前の2010年には2勝してベスト16まで駒を進めたのですが、今回は残念ながら1勝もできず敗退となりました。マンUやインテルなど、世界有数のクラブで活躍する日本人選手が増えていき、世界との差も縮まったようにも思ったのですが、3試合で2得点しか奪えず、標榜する「攻撃サッカー」をあまり見ることはできませんでした。

そんな中で、一番見ていてワクワクしたのは大久保選手でした。前線で精力的に走り回って、惜しいチャンスにも何度も顔を出してきました。幾度かの決定機で決められなかったのは本人もとても悔しいとは思いますが、2年間代表に選ばれていないとは思えないプレーだったと思います。海外組が多い中で、国内組だって十分戦えるということを見せてくれたと思います(大久保選手も元海外組ではありますが)。

ワールドカップが終わると、また日本代表は新たなスタートを切ることになります。監督が誰になるのかとか、どんな選手が選ばれるのかとか、いろんな興味が尽きませんが、個人的には代表の強化はJリーグの成功無しにはあり得ないと思います。Jリーグが盛り上がって選手もレベルアップして、それこそ日本代表で国内組が調子の悪い海外組をベンチに押しやるくらいになってくれれば、代表の大きな力になるのではないかと思います。

とりあえず、日本代表の皆さん、お疲れ様でした。

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2014.06.22

No one's perfect


No one's perfect
(49,202語 YL:6.0)

テレビや教育、作家活動など、多方面で活躍されている乙武洋匡さんのベストセラー「五体不満足」の英訳版です。

もともとが日本語の作品だけあって、英語版も非常に読みやすいです。内容としては乙武さんの幼少期から大学時代までを綴っているのですが、やはり印象に残るのは乙武さんのチャレンジ精神ですね。見かけによらず(?)スポーツマンな乙武さんは、小学校では野球やドッチボールを楽しんで、中学でバスケ部、高校でアメフト部というまさに「バリバリ体育会系」な10代を過ごされています。友達も多くて、早稲田に入れる程頭も良くて、英語のスピーチコンテストで優勝してしまうなどいろんな幸せが沢山書かれているので、著者が乙武さんじゃなかったら、単なる「リア充自慢」にも読めなくもないですね(笑)。でも、彼の旺盛なチャレンジ精神を目の当たりにすると、周りの人もついつい応援したくなってしまうのではないでしょうか。彼が人々との出会いに恵まれたとするならば、それは単純に幸運であったということではなく、彼のポジティブな姿勢が、多くのポジティブな人達を引き付けてきたのだと思います。

彼がいろんな出来事に直面していくうちに、「他の子と同じことができること」「他の子がやっていないことができること」「自分にしかできないことができること」など、いろんなことを考えます。読んでいる側も、障害や偏見、差別、先入観のようなものについて考えさせられます。その点、残酷な一方で先入観も少ない子供達の意見はとても印象的でしたね。乙武さんがいるのが当たり前になった小学校のクラスでは、彼が必至になってプールで25m泳いだとしても「頑張ったのは偉いと思うけど、別に涙を流して感動する話でもない」というリアクションでした。クラスメートは彼を「障害者」というカテゴリーでくくって、そのフィルターを通して見るのではなく、彼らにとって乙武さんは「泳ぐのがちょっと苦手な普通の友達」なんでしょうね。

かなり前に出版された作品ですが、古さは全然感じませんでした。ベストセラーになるのもうなずける作品です。

評価:★★★★★

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2014.06.11

サッカー選手の言葉から学ぶ成功の思考法 2014


サッカー選手の言葉から学ぶ成功の思考法 2014

いよいよワールドカップも開幕ですね。欧州クラブで活躍する選手たちを中心に、一部では「史上最強」とも言われている我らが日本代表が、世界を相手にどこまで戦えるのかが楽しみです。今回紹介するのは、そんな日本代表/元日本代表選手達の発言集です。

平均すると25歳程度で引退を余儀なくされるという、厳しい競争社会を生き抜いたサッカー選手達の言葉にはやはり重みがあります。その多くに共通するのは「ポジティブであること」「その一日、その瞬間を大切にすること」「現状に満足しないこと」という要素であるように思います。

ポジティブという点では、やはりポジティブ大王(?)な本田圭佑選手の言葉が目立ちますね。「よくよく考えたら、一度も挫折したことないんじゃないかと」などの言葉があります。ガンバでユースに上がれなかったのも、オランダで2部に陥落したのも、ロシアからなかなか出られなかったのも、怪我が長引いたのも全ては自分が成長するため。高く高くジャンプするために一度沈むことも必要であると言っているようにも思えます。

瞬間を大切にするという点で印象に残ったのは「モチベーションを継続しているという意識はない」という豊田陽平選手の言葉。目の前の練習や試合に100%を注ぎ込むという、強い意志が表れています。「全力で毎日を生きていきたい」という中村俊輔選手の言葉も、ありきたりですが力強いものを感じます。

現状に満足しない、妥協しないという点では、闘将と呼ばれる田中マルクス闘莉王選手の言葉が目立ちます。「このままでいいと思ったら、そこで終わり」とか「妥協だけは絶対に許せない」とか。でも、そんな彼でも、苦しい時間帯には悪魔のささやき(甘えの姿勢)が聞こえるのだそうです。彼ほどの選手でも、常に前進し続けるためには相当の精神力が必要なのだという事実に驚かされます。

ちなみに、個人的に一番印象に残ったのは、佐藤寿人選手の「FWとして、多分どの選手よりもミスをしてきました」という言葉。2012年度のJリーグ得点王で、J1、J2を合わせると現在Jリーグの最多得点記録保持者である彼の言葉からは「ミスを恐れずにチャレンジする勇気と、ミスから学ぶことの大切さ」を教えてもらっているような気がします。

なんだか今回の日本代表に選ばれていない選手の言葉を多く引用してしまいましたが(笑)、他にも選手達の考え方を示す言葉が沢山載っています。テレビで日本代表の試合を見る前に、この本で彼らの生き方を少し覗いてみると、より試合が楽しめるのではないでしょうか。

評価:★★★★

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2014.06.09

A Tangle of Knots


A Tangle of Knots
(31,657語 YL:5.0)

ケーキ作りが得意なCady、唾を自由に飛ばすことのできるZane、壁をすり抜けられるWill。様々な能力を持つ人達が集まってきたのは、遺失物の販売所。そこのオーナーは同じメーカーの青いスーツケースをある目的で集めていた。しかしそれだけではなく、彼はいろんな人達の能力を奪っていたのだ。彼の目的は一体…?

様々な能力を持つ子供や大人の人生の重なり合いを描いたファンタジーです。人々がそれぞれ独自のいろんな能力を持っていたり、それを他人から奪ったりできるという設定がユニークですね。でも、ちょっと登場人物が多すぎて、それぞれの活躍が少ないのが残念です。記憶喪失で自分の名前も思い出せない"V"さんなんかはほとんど出番がありません。いろんなことが起こりすぎていて、ちょっとストーリーが散漫な気がします。

評価:★★★

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2014.06.04

シンドラーのリスト


シンドラーのリスト

「シンドラーのリスト」の原作を読んだので、せっかくなので映画の方も見てみることにしました。

原作もインパクトの強い作品だったのですが、ほぼ全編モノトーンで繰り広げられる映像のリアリティは想像を超えていました。セットで撮影された映画というよりは、まるで記録映像を編集したドキュメンタリー映画なのではないかと思うほどです。

全編目を覆いたくなるような残酷なシーンばかりですが、目をそらすことができません。単なる気まぐれで殺戮を繰り返すSS達、おびただしい数の死体、収容所に連れていかれる人々、離れ離れになる家族、そしてアウシュビッツ強制収容所の煙突から立ち上る煙…。人間はここまで残酷になれるのかと恐ろしくなります。

しかしそんな状況に対比して、人間の繋がりの素晴らしさがとても眩しく描かれているようにも思います。シンドラーが自らの工場を去る時に、彼が助けた多くの人々に囲まれ、感謝されながらも"I could have got more."(もっとたくさん助けられたはずだ)と悲しむラストシーンはとても印象に残りました。シンドラーと彼の工場の従業員は「助けるドイツ人と助けられるユダヤ人」というよりは、「残酷で理不尽な時代を共に生き抜いた戦友」とも言えるような関係だったのではないでしょうか。

評価:★★★★

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2014.06.01

Schindler's List


Schindler's List
(134,710語 YL:9.0)

第二次世界大戦下において、ドイツの占領下にあったポーランドで、1,300人ものユダヤ人の命を救ったドイツ人Oskar Schindler氏の活動を綴ったドキュメンタリーです。先日ポーランドでアウシュビッツ強制収容所を見てきた関係もあり、読んでみることにしました。

Schindler氏は実業家であったということで、始めは自分のビジネスのために従業員を守りたかっただけなのかと思いましたが、やはりそうではなかったようですね。彼自身も何度も逮捕され、また即座に命を奪われてもおかしくないような場面もあります。一人のユダヤ人を救うために多くの私財を投じることも少なくなく、ビジネスのためにやっていたのであれば、絶対に割が合いません。

彼の戦い方は様々ですが、ナチスの将校などに賄賂を贈ったりして、彼らにSchindler氏を生かしておくことが利益になると思わせるなど、人心を掌握するというのが主な方法です。他にはわざと粗悪な弾丸を作って人を殺せなくするなどというのもあります。ですが、根底にあるシンプルな法則は1つです。それは「一人でも多くの命を救うこと」。そのためにはあらゆる労力、出費、危険を惜しまないという真っ直ぐな姿勢にはただ驚くばかりです。しかも、終戦が近づき収容所のユダヤ人にも解放の時が迫ってきていても「私怨や復讐心から身勝手な行動をとるべきではない」と彼らを諭しています。彼はユダヤ人の味方で、ドイツを敵にしたのではなく、彼にとっては、ユダヤ人もドイツ人も、どちらの命も同じ重さであったのだと思います。

なお、英語のレベルは非常に高くて難解です。時折混ざるドイツ語はある程度意味が想像できるものもありますが、ほとんどは分かりません。また、様々な登場人物の証言をもとに構成されていることもあり、ストーリーの流れをつかむのも難しいです。個人的には理解度は5割くらいかもしれません。自分がこれまで読んできた洋書の中でも1、2を争う難解さの作品だったと思います。それでも、一度は読んでおくべき作品であると思いました。

評価:★★★★

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