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2014.06.22

No one's perfect


No one's perfect
(49,202語 YL:6.0)

テレビや教育、作家活動など、多方面で活躍されている乙武洋匡さんのベストセラー「五体不満足」の英訳版です。

もともとが日本語の作品だけあって、英語版も非常に読みやすいです。内容としては乙武さんの幼少期から大学時代までを綴っているのですが、やはり印象に残るのは乙武さんのチャレンジ精神ですね。見かけによらず(?)スポーツマンな乙武さんは、小学校では野球やドッチボールを楽しんで、中学でバスケ部、高校でアメフト部というまさに「バリバリ体育会系」な10代を過ごされています。友達も多くて、早稲田に入れる程頭も良くて、英語のスピーチコンテストで優勝してしまうなどいろんな幸せが沢山書かれているので、著者が乙武さんじゃなかったら、単なる「リア充自慢」にも読めなくもないですね(笑)。でも、彼の旺盛なチャレンジ精神を目の当たりにすると、周りの人もついつい応援したくなってしまうのではないでしょうか。彼が人々との出会いに恵まれたとするならば、それは単純に幸運であったということではなく、彼のポジティブな姿勢が、多くのポジティブな人達を引き付けてきたのだと思います。

彼がいろんな出来事に直面していくうちに、「他の子と同じことができること」「他の子がやっていないことができること」「自分にしかできないことができること」など、いろんなことを考えます。読んでいる側も、障害や偏見、差別、先入観のようなものについて考えさせられます。その点、残酷な一方で先入観も少ない子供達の意見はとても印象的でしたね。乙武さんがいるのが当たり前になった小学校のクラスでは、彼が必至になってプールで25m泳いだとしても「頑張ったのは偉いと思うけど、別に涙を流して感動する話でもない」というリアクションでした。クラスメートは彼を「障害者」というカテゴリーでくくって、そのフィルターを通して見るのではなく、彼らにとって乙武さんは「泳ぐのがちょっと苦手な普通の友達」なんでしょうね。

かなり前に出版された作品ですが、古さは全然感じませんでした。ベストセラーになるのもうなずける作品です。

評価:★★★★★

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