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2014.10.29

Tiger's Curse (Tiger Saga Book 1)


Tiger's Curse
(126,285語 YL:6.0)

Kelseyは夏休みに、短期のバイトでサーカスの手伝いをすることになった。そこで雑用や動物たちの世話をしている間に、一頭の白い虎、Renに出合う。何故かその虎に惹かれていくKelsey。しかしその後、彼女はその虎が呪われたインドの王子であることを知り、その呪いを解くために様々な困難に向かうことになる…。

ちょっと珍しいインドを舞台にしたファンタジーです。構成としてはロマンスとアドベンチャーが7:3くらいですかね。1日に少しだけ人間の姿に戻れるRenとKelseyのやりとりの描写に多くのページが割かれています。Kelseyの立場としては「ごく平凡なティーンエイジャー女子の自分を、優しくて勇敢で超イケメンなプリンスが好きになって迫ってきてくれるんだけど、悲しいかな後で傷つくのが怖いから彼を素直に受け止められない」みたいな感じかな。残念ながら自分はこの作品の主要読者層とは異なっているのでKelseyに共感とか感情移入とかは無かったですね。でも「ゴージャスな屋敷に宿泊して、キレイな服を着て、イケメン王子に言い寄られて、時々スリル満点の大冒険をする」という構図は、やっぱり世の女性の方々の最大公約数的なストライクゾーンなのかなあ。

評価:★★★

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2014.10.02

Maggot Moon


Maggot Moon
(31,057語 YL:5.0)

HectorはStandishの唯一の友達。そのHectorが、塀の向こうに飛んで行ってしまったボールを取りに行って、戻ってきてから様子がおかしい。何か塀の向こうにあったらしい。ほどなくしてHectorの一家が忽然と消えてしまう。そして塀の向こうから新たにやってきたのは…月面宇宙飛行士?

月面着陸をめぐる陰謀を描いた作品ですが…、ちょっと物語が支離滅裂すぎてついていけませんでした。そもそも物語の前半は後半とほとんど関係の無い描写ばかりです。無駄に残酷なシーンがあったり、気持ち悪い挿絵も自分はちょっと受け付けませんでした。「月面着陸陰謀説」というそれなりに面白い題材を扱っているのだから、もうちょっとなんとかならんかったんかいなという感じです。児童書のようなのですが、子供が読んで面白いと思うとはとても思えませんし、子供に読ませたいとも思いません。

評価:★

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