Plato and a Platypus Walk into a Bar... Understanding Philosophy Through Jokes

Plato and a Platypus Walk into a Bar...
(40,000語 YL:6.0)
哲学的な事柄について、ジョークを交えて面白おかしく説明してくれる本です。認識論(Epistemology)とか、倫理(Ethics)、政治やフェミニズム、神の存在に至るまで、様々な概念を紹介しています。それぞれについての事例として挙げられているジョークも面白いものばかりです。でもよくよく読んでみると、中には我々がよくやりがちな論理や認識の誤りに基づくものも多くて、考えさせられるジョークもあります。例えば、こんなジョークが載っています。
二人の男が朝食を準備しています。
男1「バターを塗ったトーストを落とすと、いつもバターを塗った側が下になるよね?」
男2「そんなことないよ。バターの面が下になると、掃除しなくちゃいけないから(印象が強くて)そう感じるだけだよ。バターの面が上になることもあるよ。」
男1「そうか、じゃあ見てろよ。」
男1がバターを塗ったトーストを落とすと、バターの面が上になりました。
男2「ほら、言った通りじゃないか。」
男1「ああそうか、今回はバターを塗る面を間違えちゃったんだ!」
というわけで、結局この男1は何が起こっても自分の説が正しいという説明にしてしまっています。笑い話ではありますが、実際にこういうロジックを立ててしまっている人も少なからずいるのではないでしょうか。例えば、地震予知とか占い師の場合、いろいろな予測は可能ですが、「どういう状況になったらハズレ」という定義が無いので、何を言っても当たりということになります。
この他にも笑えるジョークが満載で、哲学抜きにしても気楽に楽しめる本です。
評価:★★★★
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