Inheritanceシリーズ コンプリート
Inheritanceシリーズ4冊を読了しました。全部読んでみた感想としては、「ちょっとイマイチ」という感じですかね。
ドラゴン達の躍動感あふれる描写などは素晴らしいのですが、その細かい描写などが仇となって、ストーリー展開が非常に遅く感じます。また、生身の人間であるRoranの戦いの描写も多く、エルフやドワーフ、ドラゴンと言ったファンタジー界の住人達の活躍の場面が減ってしまい、ファンタジー感が薄れてしまっている感は否めません。絶滅の危機に瀕するドラゴンとタッグを組むライダーという設定は非常に面白いだけに、もう少し彼らの活躍の場面が多いとよかったのではないかと思います。
舞台設定もよいのですが、会話の中でエルフ語やドワーフ語みたいなのが普通に出てくるのはどうなのよ、という感じもします。英文の中に意味の全く分からない古代語の台詞などが出てきても、あまり嬉しくはないですね。難解かつカッコいいものが好きな人はいいですが、自分は単純明快な方が好みです。ハリポタの呪文なんかは、割と関連する英単語に近いものが多いですしね。
いろいろ言いたいことはありますが、それでもこんなスケールの作品を作者が10代から20代前半くらいで書き上げたというのは非常に驚きですね。そういう意味では、これからもInheritanceシリーズを超えるような作品を出してくれるという期待はありますよね。
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