The Adventures of Sherlock Holmes
The Adventures of Sherlock Holmes
(104,477語 YL:8.0)
シャーロックホームズの短編集です。「ボヘミアの醜聞」をはじめとする12編の作品のオムニバスです。それぞれの作品が短くまとまっているので、サクサク読み進められます。登場人物も少なく、プロットも分かりやすいし一話完結型なので、古典ミステリに挑戦したい人にはお勧めです。
ホームズが完全に裏をかかれる話や、そもそも犯罪でもなかったという話もあり、バラエティーに富んだ作品集になっています。個人的なお気に入りは"The Man with the Twisted Lip"です。緊迫した状況と、それに対する何ともショボい(?)オチのギャップがいいです。
"The Adventure of the Speckled Band"の邦題は「まだらの紐」となっているのですが、こう訳してしまうと、タイトルでほぼネタバレになってしまっているのですね。こういうダブルミーニングなタイトルは、翻訳者泣かせなんだろうなあ。
評価:★★★★
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