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2016.04.21

My Guantanamo Diary: The Detainees and the Stories They Told Me


My Guantanamo Diary: The Detainees and the Stories They Told Me
(99,200語 YL:8.0)

アフガニスタンやイラクで米国軍に逮捕されたテロ容疑者を収容していると言われるキューバのグアンタナモ収容所。そこを弁護士の通訳として訪れ、被収容者と直接会話をした著者によるドキュメンタリーです。

アフガン人の両親を持つ米国人女性である著者は、収容所を訪れ、多くの被収容者と言葉を交わします。彼らの多くが、不当な理由で逮捕され、裁判も受けられずに長期間拘束され、非人道的な拷問を受けたと証言しています。彼らの証言が本当かどうかは分かりませんが、80歳にもなって自力で歩くことも困難な老人をも「米国に対する脅威だ」として、拘束し続けるという米国軍の姿勢には多くの疑問を感じざるを得ません。

また、米国人とアフガン人も、単純な敵味方という関係ではなく、非常に複雑であることが読み取れます。収容所にテロ容疑者として収容され、数年後に解放されたアフガン人の男性は、次のように語っています。

「私は米国人を憎んでいない。本当に悪いのは、私のことをテロリストだと言って米国に捕まえさせた、(自分とは敵対関係にある)アフガン人だ。嘘を見抜けず、自分達でろくに真相を調査しようとしない米国人は、ただ愚かだっただけだ。」

この本は、戦場以外でも今なお続く「戦争の悲劇」を生々しく描写します。戦争やテロへの恐怖という極限状態において、いかに人間が愚かに、残酷になれるのかをあらためて教えてくれる一冊です。

評価:★★★★★

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