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2018.12.30

2018年総括

2018年も暮れようとしております。今年は32冊、約234万語の洋書を読みました。1ヶ月で20万語くらいなので、150万語しか読めなかった昨年に比べると、まあまあ読書時間が確保できるようになりました。今年はDarren Shanの作品とか、短めの児童書をたくさん読んだなあ。同じ作者のシリーズ物を続けて読むと、コンテキストが分かっているので、サクサク読書が進んでよいですね。来年は、そろそろ新しいシリーズ物も開拓したいなぁ。

それでは皆さん、よいお年を…。

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2018.12.24

洋書の多読で出会った単語を忘れない方法:Kindle辞書検索履歴と暗記ツールAnkiの連携

洋書を読んでいる皆さん、読書中に「この単語、前も出てきたけど何だったかな…?」と思うことはありませんか?ここでは、Kindleで読書中に意味検索をした英単語の履歴を、日本語訳付きで暗記ツールAnkiにインポートする手順について紹介します。Ankiの使いかた自体は、いろんな人が紹介されていますので、そちらをご覧下さい(こことか)。

1. Ankiの準備

  • AnkiwebのサイトからPCとモバイルデバイスのAnkiアプリケーションをダウンロード&インストール。
  • Ankiwebのサイトからアカウントを生成。
  • AnKindleのインストール:AnkiのPCアプリにログインし、「ツール→アドオン→新たにアドオンを取得」を選択し、コードに 1016931132 を入力し、AnKindleをインストール。Ankindleの詳しい説明はこちら

2. 英和辞書の準備

  • フリーの英和辞書データEJDict(テキスト形式)をここからダウンロード。
  • ここのblog記事を参考に、テキスト辞書データをmdx形式に変換。Phtyonの実行で、UnicodeDecodeErrorが出る場合は、import文の後に下記2行を追加。
    reload(sys)
    sys.setdefaultencoding('utf-8')

3. DB Browser for SQLiteのインストール

  • ここからDB Browser for SQLiteをインストール。

4. Kindleからのデータ取り込み

  • KindleをPCに接続し、Kindle内部のvocab.dbを検索。見つけたらデスクトップなど適当な場所にコピー。
  • DB Browser for SQLiteを起動し、"Open Database"から、コピーしたvocab.dbを開く。"Browse Data"からWORDSテーブルの内容を確認。20181224_132904

  • WORDSテーブルのstemカラム(列)に表示されている単語の中に点(·)が含まれている場合は、"Execute SQL"から下記のコマンドを入力し、実行ボタン(▶︎)を押す。
    UPDATE WORDS SET stem=REPLACE(stem,"·","");20181224_133155

  • 再び"Browse Data"からWORDSテーブルの内容を参照し、stem列に点がないことを確認。
  • Write Changesボタンを押して、変更を保存。DB Browser for SQLiteを終了。

5. AnKindleでKindleデータをAnkiに取り込み

  • Ankiを起動し、ツール→AnKindle→Import Vocabを選択。
  • Kindleアイコンをクリックして、手順4で修正したvocab.dbを選択。Note TypeはAnKindleを選択。Deck Nameには、取り込み先のデッキ名を指定。Optionalでは、手順2で作成したejdic.mdxを指定。 20181224_134309
  • One-Click Importをクリックして、データをインポート。
  • Ankiアプリで確認すると、Kindleで調べた単語が、その出現場所と日本語訳とともに記録されていることが確認できます。 20181224_135515

一応、ここまででKindleで検索した単語のデータを、日本語訳とともに取り込むことができました。Kindleからのデータ取り込み部分は、DB Browserを使うのではなく、スクリプト化などすると、もっと簡単に取り込めるようになるかもしれませんね。ちょっとやってみようかな。

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2018.12.21

Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking


Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking
(112,240語 YL:9.0)

内向的な人達(introverts)が能力を発揮し、活躍するためのアドバイスのための本です。例えば、内向的な人達は、多くの人がいる場所では圧倒されて力が出ない一方で、一人で集中して作業に没頭できる強みがあるので、そのような環境を作ることを提案しています。「大人数で議論した方が、一人で考えるより良い意見が出る」と考えている人は、大人数では発言できない人がいるという可能性を考えていないかもしれません。そんな中で、少人数でのディスカッションや、じっくり考えて発言できるオンラインでの議論が、内向的な人達の意見やパワーを発揮するのに良いのだそうです。

"Hiding in the Bathroom"と併せて、内向的な性格の人について理解したい人にお勧めの1冊です。自分が内向的という場合だけでなく、パートナーや子供が内向的だったり、内向的な生徒を受け持つ先生などに読んで欲しい本です。内向的な性格を直したり、外向的に変えるということを考えるのではなく、内向的な人のありのままのパワーを出す環境や条件を作るためのヒントが詰まっています。

評価:★★★★

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2018.12.04

Hiding in the Bathroom


Hiding in the Bathroom
(92,720語 YL:8.0)

とかく外交的・積極的な人達が有利になりがちな社会において、内向的な人達(introverts)が成功や幸せを掴むための指南書です。「内向的」というのは良いわけでも悪いわけでもなく、単なる性質なので、それを無理矢理治そうと思うのではなく、その性質をしっかり認識した上で、上手く活用することの重要さを説いています。

例えば、何事にも心配になってしまう人は、注意力が必要な業務をするとか、何か勇気を持ってやらなければならない時は、10秒間だけ外交的になってみるなどのtipsが満載です。

様々な内向性を持つ人の特徴も紹介されいて非常に興味深いです。「2000人の前で、入念に準備したプレゼンを披露するよりも、カクテルパーティで知らない人と雑談をする方がよっぽど難しい」っていうのは気持ちは分からなくはないなあ(笑)。

「自分は内向的なためにいろいろ損をしている」と思っている人にはぜひ読んで欲しい一冊です。気持ちが楽になる生き方や、成功のためのヒントが見つかるかもしれませんよ。

評価:★★★★

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