洋書の多読で出会った単語を忘れない方法:Kindle辞書検索履歴と暗記ツールAnkiの連携
洋書を読んでいる皆さん、読書中に「この単語、前も出てきたけど何だったかな…?」と思うことはありませんか?ここでは、Kindleで読書中に意味検索をした英単語の履歴を、日本語訳付きで暗記ツールAnkiにインポートする手順について紹介します。Ankiの使いかた自体は、いろんな人が紹介されていますので、そちらをご覧下さい(こことか)。
1. Ankiの準備
- AnkiwebのサイトからPCとモバイルデバイスのAnkiアプリケーションをダウンロード&インストール。
- Ankiwebのサイトからアカウントを生成。
- AnKindleのインストール:AnkiのPCアプリにログインし、「ツール→アドオン→新たにアドオンを取得」を選択し、コードに 1016931132 を入力し、AnKindleをインストール。Ankindleの詳しい説明はこちら。
2. 英和辞書の準備
- フリーの英和辞書データEJDict(テキスト形式)をここからダウンロード。
- ここのblog記事を参考に、テキスト辞書データをmdx形式に変換。Phtyonの実行で、UnicodeDecodeErrorが出る場合は、import文の後に下記2行を追加。
reload(sys)
sys.setdefaultencoding('utf-8')
3. DB Browser for SQLiteのインストール
- ここからDB Browser for SQLiteをインストール。
4. Kindleからのデータ取り込み
- KindleをPCに接続し、Kindle内部のvocab.dbを検索。見つけたらデスクトップなど適当な場所にコピー。
- DB Browser for SQLiteを起動し、"Open Database"から、コピーしたvocab.dbを開く。"Browse Data"からWORDSテーブルの内容を確認。
- WORDSテーブルのstemカラム(列)に表示されている単語の中に点(·)が含まれている場合は、"Execute SQL"から下記のコマンドを入力し、実行ボタン(▶︎)を押す。
UPDATE WORDS SET stem=REPLACE(stem,"·",""); - 再び"Browse Data"からWORDSテーブルの内容を参照し、stem列に点がないことを確認。
- Write Changesボタンを押して、変更を保存。DB Browser for SQLiteを終了。
5. AnKindleでKindleデータをAnkiに取り込み
- Ankiを起動し、ツール→AnKindle→Import Vocabを選択。
- Kindleアイコンをクリックして、手順4で修正したvocab.dbを選択。Note TypeはAnKindleを選択。Deck Nameには、取り込み先のデッキ名を指定。Optionalでは、手順2で作成したejdic.mdxを指定。
- One-Click Importをクリックして、データをインポート。
- Ankiアプリで確認すると、Kindleで調べた単語が、その出現場所と日本語訳とともに記録されていることが確認できます。
一応、ここまででKindleで検索した単語のデータを、日本語訳とともに取り込むことができました。Kindleからのデータ取り込み部分は、DB Browserを使うのではなく、スクリプト化などすると、もっと簡単に取り込めるようになるかもしれませんね。ちょっとやってみようかな。
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