Grit: The Power of Passion and Perseverance
Grit: The Power of Passion and Perseverance
(81,490語 YL:8.0)
人生における幸福や成功に重要なgrit(やりぬく力)について説いた本です。著者は、gritは情熱(passion)と根気(perseverance)によって成り立っていると分析し、自分がgritを注ぎ込める対象を見つけることで、人々は天職(calling)や生き甲斐にたどり着けると述べています。
「スキル = 才能 × 努力」かつ「成功 = スキル × 努力」だとしたら、成功において努力は才能の二乗分くらい重要であるとか、gritが個人的な夢や欲求だけでなく、それが社会的な意義や他者の幸せにつながる時に、さらにgritは高まるなど、様々な視点からgritの重要性を述べています。他者のgritを高める方法(暖かく支援しながら高い目標に向けて応援すること)などについても述べられており、組織のマネージャーや教育者にもお勧めです。
自分がgritのことを考えて、思い浮かべる人物は三浦カズ選手ですね。選手としてピークを過ぎて、以前のような活躍はもう望めないのは明らかだし、試合にもなかなか出られないし、批判されることも多く、思い通りにいかないことがたくさんあると想像しています。それでも「もっとうまくなりたい、もっとサッカーを楽しみたい」という情熱をずっと持ち続けて、50歳を超えてもまるでルーキーのようにボールを追いかけています。そんな彼の"grit"に人々は魅了されるのかもしれないと思います。
評価:★★★★
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