Die With Zero: Getting All You Can from Your Money and Your Life
Die With Zero: Getting All You Can from Your Money and Your Life
(60,000語 YL:6.0)
「自分のお金は子孫に残さず全部使って死にましょう」というケチ臭い話ではなく、「健康(活力)、時間、お金という限りあるリソースを賢く使うことで、充実した人生を送りましょう」という人生の指南書です。例えば「自分が死んだ時に子孫に資産を残しておきたい」という考え方ではなく、「本当に子孫のことを考えているのであれば、いつどれだけ子孫に与えるかを運命に委ねるのではなく、その資産が最大限活用できる最適なタイミングを自分でしっかり見極めて子孫に与えましょう」という感じです。
人生において重要なのは死んだときにいくら残せたかではなく、充実した、幸せな記憶をどれだけ蓄積できたかということであると説きます。自分がとても印象に残ったのは「思い出の配当(memory dividend)」という考え方です。若いころの幸せな記憶や、たとえ失敗しても後悔無く挑戦した経験などは、後の人生に幸せをもたらすので、若いころには勇気をもっていろいろチャレンジしてもよいと背中を押してくれます。
人生設計について様々なヒントを与えてくれる一冊です。
評価:★★★★
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