2024年総括

2024年も暮れようとしております。今年は12冊、約96万語の洋書を読みました。昨年とほぼ同じペース。いろいろ理由はあるけど、月に１冊しか読めていないのは、ちょっと何とかしたいなあ。

Yellowface

Yellowface
(91,790語)

売れない作家のJuniperは、友人で売れっ子作家のAthenaが目の前で死んでしまうのを目撃してしまう。彼女はAthenaが遺した原稿盗み出し、それを自身の新作として出版したところ大ヒット。しかしその作品はネット上で物議を醸し、Juniperは次第に精神的に追い込まれていってしまう…。

出版の世界を舞台にしたサスペンスです。罪悪感とプレッシャーの中で、Juniperの盗作がばれてしまうのか、隠し通すのか、それとも自ら自白するのか、最後まで結末の読めない展開が楽しめます。この作品の著者Rachel F. Kuangもアジア系の作家であり、おそらくは自身も体験したであろう、出版界における人種的な問題も描かれており、そこも非常に興味深いです。

評価：★★★★