2017.09.11

The Diary of a Young Girl


The Diary of a Young Girl
(82,762語 YL:6.0)

第二次大戦中に、ナチスから逃れてオランダで隠れて暮らしたAnne Frankの日記です。いつ捕まえられてもおかしくない状況で、息を殺して暮らしながらも、恋愛の喜びや、事態の好転への希望なども綴っています。Anneのように多感で才能もある若い女性が、もし自由に世界を飛び回れたら、どんなに素晴らしい人生が送れたのだろうと考えずにはいられません。突如続きが無くなった日記を読むと、本当に胸が痛みます。生前、彼女はジャーナリストか作家になって、自分の作品が多くの人に読まれることを望んでいました。死後に日記が出版されることは、彼女が望んだかたちでは無かったと思います。ですが、彼女の言葉は、きっと彼女が生前に想像したよりも多くの人達に、大きな影響を与え続けているのだと思います。

人種や信条などでの衝突が深まる現代において、もう一度注目されてほしい作品です。

評価:★★★★★

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2017.08.27

Enchanted, Inc.
(Enchanted Inc., Book 1)


Enchanted, Inc.
(99,000語 YL:8.0)

N.Y.で働くKatieは、職場で理不尽な上司に辟易していた。そんな彼女に、新たな仕事のオファーが舞い込む。しかしその会社は、なんと魔法使い達が働く「魔法株式会社」だった。「魔法が全く効かない」という体質を見込まれて転職したKatieは、マーケティングなどで手腕を発揮し始める。しかし、次第に魔法使い同士のビジネス競争に巻き込まれることになる…。

N.Y.を舞台にした魔法使い達の物語です。多数の魔法使いが登場する中で、主役のKatie自身は魔法が全く使えない(それどころか魔法が効かない)という設定が独特ですね。ファンタジーではありますが、Katieと会社の研究開発部門のOwenとの関係など、ロマンスの要素もしっかり押さえてあります。少し大人向けの現代ファンタジーを楽しみたい人にお勧めの作品です。

評価:★★★★

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2017.07.30

A Discovery of Witches (All Souls Trilogy: Vol.1)


A Discovery of Witches
(223,791語 YL:9.0)

魔女のDianaは、オックスフォード大学のボドリアン図書館で、魔法のかかった不思議な本に出合った。しかしその本の秘密を狙う魔女や吸血鬼、悪魔から狙われる身になってしまう。吸血鬼のMatthewもその本を狙う一人であったが、次第にDianaに惹かれるようになり、二人は闇の世界の住人の多くを敵に回して戦うことになる…。

魔女やヴァンパイアが闊歩する現代を舞台にした恋愛ファンタジーです。彼らが人間の中に潜り込んで生活しているという設定はなかなかユニークです。錬金術やら遺伝子やら、歴史や科学のいろんな要素も登場します。舞台もイギリス、フランス、アメリカといろんなところに飛んでいくのですが、ちょっとてんこ盛り過ぎるかな。3部作らしいので、次作以降に期待です。

評価:★★★

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2017.06.16

The Two Towers
(The Lord of the Rings #2) (再読)


The Two Towers
(152,866語 YL:8.8)

「指輪物語」の第2巻を再読。これまで旅をともにしてきたパーティーが3隊に分かれて行動することになります。一番盛り上がるのはやっぱり指輪を持っているFrodoの話。Gollumに道案内をさせて、Frodoと旅を共にするのは、ちょっととぼけた感じのSam。でも彼も格好いいところを見せてくれます。

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2017.05.11

The Fellowship Of The Ring
(The Lord of the Rings #1)(再読)


The Fellowship Of The Ring
(183,992語 YL:9.4)

「指輪物語」の第1巻を再読しました。ホビット、ドワーフ、エルフなどの種族が登場する、この世の全てのファンタジー作品の生みの親ですね。ジャスティス!

初めて読んだのはもうかれこれ6年前。その時もかなり難しく感じたけど、今読んでもやっぱり難しい。6年間で英語力が進歩していないのかな。

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2017.04.01

Happiness: Lessons From A New Science


Happiness: Lessons From A New Science
(47,000語 YL:7.0)

人はどうしたら幸せになれるのか…ではなく、人はどのような状況で幸福感や不幸感を感じるのかを、多角的に分析した本です。言うなれば「幸福感の統計学/生理学/経済学/社会学」という感じでしょうか。

この本では様々な要素が議論されていますが、「自分が周りの人よりも恵まれていないと不幸に感じる」という感じで、結局は相対的な問題が大きいようですね。だから、50年前と比較すると、所得は増えてるし、世の中はどんどん便利になっているのだけど、それは自分も周りも条件は同じなので、幸福感は必ずしも増えていないという感じです。
あと、人々のモビリティが向上すると、いろんなタイプの人が交流するようになるのだけど、それでコミュニティが破壊されることに不安を感じる人が多くなると述べています。10年前の本ですが、現在の世界の保護主義的な動きを予言しているようにも見えます。

一番ためになった教訓は「人間は幸福感と不幸感を同時に感じることはできないので、日々幸せを見つけられれば不幸感はなくなる」というところですね。当たり前のような気もするけど、「不幸だからネガティブになる」という考えから「ネガティブに考えるから不幸感が増す」という考えに切り替えて、ポジティブに生きていきたいものです。

評価:★★★

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2017.03.04

The Valley of Fear


The Valley of Fear
(57,683語 YL:7.0)

暗号化された手紙を解読し、Douglas氏という人物に危険が迫っているということを突き止めたSherlock Holmes。そこにDouglasという名の人物が自分の屋敷で殺害されたという知らせが届く。窓から逃げた形跡や乗り捨てられた自転車など、様々な証拠は残っているのだが、犯人は全く見つからない。Douglas氏の妻も何かを隠しているように見えるのだが、真相は果たして…?

シャーロックホームズの長編です。堀のある屋敷という密室に近い状況での殺人事件にホームズが挑みます。物語は2部構成で、第2部において事件のもととなる過去の出来事を明かす「緋色の研究」パターンですが、個人的にはホームズもワトソンも出てこない話が延々と続くのはちょっと好みではないなぁ。

評価:★★★

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2017.02.10

Shopaholic Ties The Knot


Shopaholic Ties The Knot
(101,000語 YL:6.5)

ついに彼氏のLukeと結婚することになったRebecca。幸せの絶頂にあった彼女だったが、双方の親がアメリカとイギリスでそれぞれ同じ日に結婚式の準備を始めてしまう。どちらの結婚式をキャンセルするのも言いづらく、時ばかりがどんどん過ぎていく。果たして彼女は無事にLukeと結婚できるのか…?

Shopaholicシリーズの第3弾です。相変わらず意志薄弱で、その場しのぎのごまかしばかりで、Rebeccaはどんどん追いつめられてしまいます。でもこの作品が温かく感じるのは、Rebeccaの周りの人への思いやりがあふれているからでしょうね。

最後の最後まで本当にどうなっちゃうんだろうとハラハラする展開と、ハートウォーミングは結末は鉄板パターンですね。ファンの期待を裏切らない作品です。

評価:★★★★

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2017.01.21

Gone Girl


Gone Girl
(145,000語 YL:9.0)

Nickの妻Amyは、5年目の結婚記念日に忽然と姿を消した。自宅には争った形跡が。警察やマスコミから疑いをかけられるNick。妻を殺していないと主張するNickだったが、捜査が進むにつれて浮かび上がってきたのは、彼の浮気や浪費などの隠し事ばかり。その一方でAmyの日記に綴られたのは、辛い中でも一途に夫を愛する妻の姿。果たして、2人の結婚生活に一体何があったのか?そして、Amyの行方はどこに…?

夫婦の間で起こった失踪事件を描いたサスペンスです。夫と妻の視点が交互に入れ替わりながらストーリーが展開します。さらに、物語が後半に入ると、前半とは180度違ったストーリーになり、まさに妻と夫の狂気に満ちた心理戦が繰り広げられます。結末の読めない展開が続き、まさにページターナーな作品です。特に「犯人」が最後に繰り出した一撃が非常に秀逸。このプロットには脱帽の一言です。

評価:★★★★★

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2016.12.21

The Hound of the Baskervilles


The Hound of the Baskervilles
(57,689語 YL:8.3)

名家Baskervilleの当主Charlesが不可解な死を遂げた。代々この家の者達は、猟犬に憑りつかれていたという。そしてその跡を継いだHenryの身辺にも不穏な動きが出る。他の事件で忙しいと言ってロンドンに残ったHolmesの代わりに、Henryと行動を共にして情報を収集するWastonであったが、猟犬の呪いを解明することはできるのか…?

Sherlock Holmesの長編作品です。他の作品と比較しても、割と面白い部類に入ると思います。舞台がロンドンからさびれた田舎に移ったり、Watson先生の単独捜査などもあったり。得体の知れない怪物を相手にするという部分でサスペンス感満載です。

評価:★★★★

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