2020.07.11

Sometimes I Lie


Sometimes I Lie
(83,085語 YL:7.0)

事故で入院中のAmber。体は動かせないが意識はあり、人の声は聞こえる。彼女の病室を訪れるのは夫、妹、両親、そしてある男…。そして時間が経つにつれ、事故の記憶が蘇ってくる…。

一人の女性の交通事故から、過去の出来事があぶり出されていくサスペンスです。事故後の入院時、事故前の出来事、そして子供の頃の日記の3つの時間軸が交錯しながらストーリーが進みます。物語の前半と後半で、視点がガラッと変わる仕掛けが仕組まれているのが面白いです。良い意味で、読者を騙してくれる作品です。

評価:★★★★

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2020.06.25

Green Requiem


Green Requiem
(19,000語 YL:4.0)
大学助手の信彦がカフェで出会った女性、明日香。彼女は、信彦が子供の頃、山の中で出会った緑色の髪の女の子にそっくりだった。次第に惹かれていく二人。しかし明日香の髪には秘密があった…。

新井素子著のSFラブストーリー「グリーン・レクイエム」の英訳版です。切ない恋愛とSFテイストのミックスが絶妙です。ショパンを聴きながら読みたくなる一冊。

評価:★★★★

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2020.06.20

The Life We Bury


The Life We Bury
(72,935語 YL:8.0)

大学生のJoeが与えられた宿題は「知らない人にインタビューをして、その人の人生を短くまとめる」というものだった。彼が対象として選んだのはCarlという男性。Carlは過去に殺人犯として有罪判決を受け、癌で余命短い身を療養所で暮らしていた。しかし、インタビューが進むにつれ、意外な過去が次々と明らかになる…。

1人の殺人犯の人生を巡るサスペンスです。Carlや関係者の証言が、Joeをどんどん思わぬ方向に導いていきます。Joeが事件の真相を突き止めるのが先か、それともCarlの命が尽きるのが先か、スリリングでスピード感のある展開は、読みごたえがあります。

評価:★★★★

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2020.05.10

The Dark Forest (The Remembrance of Earth's Past Trilogy, Book 2)


The Dark Forest
(196,620語 YL:9.0)

400年後に、宇宙人が地球を侵略しにやってくる。地球人は対策を立てようとするが、地球人の行動は全部宇宙人に筒抜けだった。隠せるのは頭の中にあるアイディアだけ。そこで地球人が取った作戦は…?

「三体」三部作の第二作です。前作からさらにスケールアップして、時間的にも空間的にも物語が広がっていきます。宇宙人迎撃の様々なアイディアと、それを阻止するための組織の頭脳合戦は非常に読みごたえがあります。宇宙開発などのSF要素も満載ですが、終末の日を目の前にして、戦ったり逃げたり、悩んだり絶望したりする人々の人間ドラマの描写も見事です。

評価:★★★★

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2020.04.16

The Three-Body Problem (The Remembrance of Earth's Past trilogy, Book 1)


The Three-Body Problem
(127,165語 YL:9.0)

ナノマテリアル研究者Wangの写真に写りこむ謎のカウントダウン。次々と自殺する物理学者たち。そして「三体」という名の謎めいたバーチャルゲーム。数々の不可思議な出来事は、人類の運命を左右する陰謀が隠されていた…。

「地球往事」三部作の第一作です。舞台が中国ということで、日本や欧米を舞台とした作品とは雰囲気が全然違いますね。超弦理論や宇宙物理学、コンピュータアーキテクチャやバーチャルリアリティなど、様々なSF要素が盛りだくさんで、壮大なスケールのSF作品です。プロットについても、様々な立場の人達の思惑が複雑に絡み合って、先の読めない展開が続きます。続きが気になる作品ですね。

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2020.03.28

Red Queen (The Chronicles of Alice, Book 2)


Red Queen
(75,110語 YL:8.0)

AliceとHatcherは、東の国へ売られていったHatcherの娘を探す旅に出る。2人は森の中ではぐれてしまい、Aliceはある村にたどり着く。そこの村では、山頂の城に住む女王に子供を差し出しているという。Aliceはその女王のもとへと向かうが…。

The Chronicles of Aliceの第2巻です。「不思議の国のアリス」をモチーフにしているシリーズですが、ストーリーには原作の要素はほとんど無いですね。相変わらずダークな雰囲気ですが、展開が荒唐無稽なところは原作にちょっと似てるかも。

評価:★★★

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2020.03.12

Alice (The Chronicles of Alice, Book 1)


Alice
(73,660語 YL:8.0)

彼女の「冒険」の数年後、Aliceは病院に収容されていた。ある夜、その病院で火事が発生。その最中に彼女は隣の部屋に収容されていたHatcherと共に逃げ出す。そして二人は、それぞれの過去を追い求めることになる…。

The Chronicles of Aliceの第1巻です。「不思議の国のアリス」をモチーフにしており、RabbitやCheshireなどの登場人物(動物?)も出てきますが、原作とは似ても似つかぬ、かなりバイオレンス度高めのダークファンタジーです。なかなか独特の世界観を醸し出している作品ですが、刺激の強いのが苦手な人にはお勧めしません。

評価:★★★

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2020.02.28

My Sister, the Serial Killer


My Sister, the Serial Killer
(39,150語 YL:6.0)

看護師Koredeの妹Ayoolaが、また彼氏を殺した。本人は正当防衛と言っているが、これで3人目だ。妹の身を案じて証拠隠滅を図る姉だったが、当の本人の方が全くの他人事のようで…。

ナイジェリアの姉妹が起こした事件を描いたサスペンスです。ゴージャスで自由奔放な妹Ayoolaの尻拭いに右往左往する、真面目な姉Koredeの姿は、サスペンスを通りこして喜劇的にも見えます。苦労の絶えないKoredeについつい同情してしまいそうな作品です。

評価:★★★

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2019.12.07

The Kind Worth Killing


The Kind Worth Killing
(89,610語 YL:8.0)

空港のラウンジで出会ったTedとLilyは意気投合。話がはずむにつれ、話はTedの妻の浮気の話に。「正直、妻を殺したい」とLilyに告白するTed。「じゃあ、殺しちゃいましょう」とけしかけるLily。2人は殺害作戦を計画するが、事態は思わぬ方向に向かう…。

男と女の憎悪が交錯するサスペンスです。なかなかに衝撃的な展開が連続し、どんどん読み進めていきたくなる作品です。一見ごく普通に暮らしているようでも、淡々と冷静な感じで人を殺害してしまう登場人物達の静かな狂気がリアルに描かれています。いろんな意味で怖い作品ですね。

評価:★★★

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2019.11.20

Then She Was Gone


Then She Was Gone
(88,885語 YL:8.0)

Laurelの娘Ellieは、10年前に失踪し行方不明になっていたが、遺体となって発見された。悲しみに暮れるLaurelだったが、カフェで知り合った男性Floydと親しくなった。しかし、彼の家を訪れた時にLaurelが見つけたのは、Ellieと瓜二つの小さな女の子だった…。

失踪した少女をめぐるサスペンスです。犯人の計画や犯行は非常に残忍で、背筋が凍ります。ただ、ストーリー自体は大きなどんでん返しも無く、先がちょっと読めてしまうのが残念なところですね。

評価:★★★

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