2023.11.05

Separation for Beginners


Separation for Beginners (100,000語 YL:8.0)

子供達も独立し、妻とも離婚し、会社も傾き始めたPeter。しかも娘の元カレNiallが家に居座って出ていかない。何もかもうまくいかない中年クライシスの彼の人生に光は射すのか…?

評価:★★

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2023.07.15

It Ends with Us


It Ends with Us (96,000語 YL:7.0)

ビルの屋上で若き医師Ryleと出会ったLilyは、猛アピールを受けて彼と付き合い、結婚することに。しかし様々な場面で怒りを爆発させて暴力をふるうRyleに困惑し、Lilyは母親に暴力をふるい続けた父親にRyleの姿を重ねる。愛と憎悪が共存するドメスティックバイオレンスを描いた作品。

評価:★★

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2022.12.26

The Handmaid's Tale


The Handmaid's Tale
(90,240語 YL:9.0)

クーデターが起こり、環境は破壊され、出生率も激減した世界。行動を監視され、制限された環境で、子供を産むための存在としてのみ認められる女性達。そんな環境で生きる一人の女性が日々の心境を綴る。

評価:★★★

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2022.05.03

The Huntress


The Huntress
(140,000語 YL:9.0)

写真家になることを夢見るJordanの父Danはボストンで古物商を営んでいた。ある日Danは婚約者Annelieseを連れてきた。そして結婚式の当日、JordanはAnnelieseの恐ろしい秘密を見つけてしまう。そして遠く離れたドイツでは、ジャーナリストのIanが、弟の仇であるナチスの殺し屋の女を探していた…。

第二次世界大戦後、逃亡するナチス戦争犯罪者の女と、それを追う者達の姿を描いたヒューマンドラマ。

評価:★★★

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2021.06.13

Small Fry


Small Fry
(104,545語 YL:8.0)

Steve Jobsの娘Lisaの回顧録です。エキセントリックな世界的大富豪の父、精神的に不安定で生活に困窮する母という、対照的な両親の間で育っていくLisaの姿を描きます。最初は疎遠だった父との絆の深まりや、それに伴う母親との関係の変化などの人間模様を描きます。我々が普段ビジネス書などで目にするSteve Jobsとは違う、父親として、家族として描かれるJobsの姿は非常に新鮮です。

評価:★★★

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2021.03.17

Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe


Aristotle and Dante Discover the Secrets of the Universe
(65,105語 YL:7.0)

あまり友達のいない15歳のAristotleは、プールで少年Danteと出会う。2人は意気投合するが、Danteは家庭の都合で1年間引っ越すことになった。手紙のやりとりの中で、DanteはAristotleに告白する。「僕は男の子が好きなんだ…。」戸惑うAristotleの反応は…。

80年代の同性愛者の男の子の物語です。おそらくは今ほどLGBTに対して理解が進んでいない時代における、少年の苦悩が描かれています。繊細な心理描写は読み応えはあるのですが、物語の大半が2人の少年の関係に充てられているので、ちょっとストーリーの広がりに欠けるようにも思います。

評価:★★★

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2020.09.28

Pachinko


Pachinko
(158,920語 YL:8.0)

日本の占領下にあった韓国。Sunjaは妻子ある男の子供を身ごもったが、彼女を救いたいと考えた牧師Isakと結婚し、日本に渡る。大阪での暮らしは厳しく、Isakとも離れ離れになってしまった彼女は、必死で日々を生きていくが…。

戦時中の日本に移住した韓国人家族の苦難の物語です。祖国にも帰れず、日本で外国人として様々な差別や制約と葛藤しながら生きていくしかない人々の姿を描いています。彼女達の人生が、様々な出来事によって翻弄される樣が、釘に当たって跳ねるパチンコ玉にも重なります。小さな出来事が人々の人生に大きな影響を与えることを見せつけられる作品です。

評価:★★★

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2020.01.05

Hello, Universe


Hello, Universe
(45,965語 YL:5.0)

弱気な少年Virgilは、気になる女の子Valenciaに声をかけることもできない。何とかしたいと思い、自称・霊能力者のKaoriの家に向かうVirgilだったが、森の中の井戸に入って出られなくなってしまう。Virgilはこのまま、誰にも見つからずに息絶えてしまうのか…?

特に親しい友達というわけでもない女の子達が、断片的な情報を頼りに、行方不明になった少年Virgilを探すというプロットはなかなかユニークです。ただ、物語の中心であるVirgil自身は井戸に落ちている状態が続くので、ちょっと物語の起伏に欠ける部分もあります。暗闇や恐怖と戦い、己を見つめなおす少年の姿に焦点を当てて楽しむのがいい作品なのかも。

評価:★★★

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2019.11.08

Still Alice


The Still Alice
(67,570語 YL:8.0)

Aliceは卓越した業績を持ち、皆から尊敬されるハーバード大学の教授。しかし最近物忘れが激しくなってきた。医者の診断を受けると、若年性アルツハイマーと診断される。悲しみに暮れる家族。戸惑う職場。徐々に記憶力が失われていく中で、歩んでいくAliceの人生とは…。

アルツハイマーを発症した1人の女性と、その周囲の人々の姿を描いた物語です。徐々に自己が失われていくこと、大切な人達のことを忘れてしまうこと、忘れられてしまうことの悲しさや苦しみが、リアリティを持って描かれています。自分や、自分の大切な人が同じ立場に立ったらどうするのだろうと、考えさせられる作品です。

評価:★★★

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2019.10.11

The Tattooist of Auschwitz


The Tattooist of Auschwitz
(64,670語 YL:7.0)

アウシュビッツ強制収容所に収容されたLaleは、収容者の腕に識別番号を彫る、タトゥー職人としての仕事をナチスから任される。彼は自らが番号を刻んだ若い女性Gitaに一目惚れをする。ナチスに認められ、多少の自由がきくLaleは、監視員に賄賂を渡したりしてGitaと会う機会を作る。明日の運命も分からない状況で、二人は次第に愛を育んでいく…。

ナチス収容所の収容者同士の恋愛を描いた物語です。実話に基づく物語だけあって、過酷な収容所の状況が克明に描写されています。目の前で多くの人々が残忍な方法で命を奪われ、幸せな未来を描くのが難しい状況でも愛し合う二人の姿が印象的です。ギリギリのところで難を逃れて、生き延びる二人に奇跡や運命を感じずにはいられません。

評価:★★★★

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