2017.02.10

Shopaholic Ties The Knot


Shopaholic Ties The Knot
(101,000語 YL:6.5)

ついに彼氏のLukeと結婚することになったRebecca。幸せの絶頂にあった彼女だったが、双方の親がアメリカとイギリスでそれぞれ同じ日に結婚式の準備を始めてしまう。どちらの結婚式をキャンセルするのも言いづらく、時ばかりがどんどん過ぎていく。果たして彼女は無事にLukeと結婚できるのか…?

Shopaholicシリーズの第3弾です。相変わらず意志薄弱で、その場しのぎのごまかしばかりで、Rebeccaはどんどん追いつめられてしまいます。でもこの作品が温かく感じるのは、Rebeccaの周りの人への思いやりがあふれているからでしょうね。

最後の最後まで本当にどうなっちゃうんだろうとハラハラする展開と、ハートウォーミングは結末は鉄板パターンですね。ファンの期待を裏切らない作品です。

評価:★★★★

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2016.08.09

Shopaholic Abroad


Shopaholic Abroad
(97,000語 YL:6.6)

Rebeccaはテレビでも人気のフィナンシャルアドバイザー。でも買物中毒で借金だらけ。そんな彼女が恋人のLukeと共にニューヨークに行くことに。魅力的なお店が立ち並ぶマンハッタンでは、彼女の財布の紐は緩みまくり。そんな日々を満喫していたRebeccaだったが、待っていたのは大きな落とし穴だった…。

Shopaholicシリーズの第2弾です。妄想ばかりたくましく、自分に甘いRebeccaのハチャメチャぶりは相変わらずです。そんな彼女なので、懲りずにいろんな失敗を繰り返しますが、自分と向き合って、反省して立ち上がる前向きな強さは見事です。いつもながらに笑えるコメディ作品ですが、一人の女性の成長物語としても十分楽しめます。

評価:★★★★

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2016.04.13

Confessions of a Shopaholic (再読)


Confessions of a Shopaholic
(89,122語 YL:6.3)

数年ぶりに再読してみたけどやっぱり面白い。お金にルーズな金融ジャーナリストという主人公レベッカの設定も独特ですし、どん底まで落ち込んだ後に、ある事件をきっかけに本気になって大逆転するというプロットは読んでいて非常に爽快です。Sophie Kinsellaの描く女性は、みんな一癖二癖あって、個性的で魅力的です。

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2015.01.07

Plato and a Platypus Walk into a Bar... Understanding Philosophy Through Jokes


Plato and a Platypus Walk into a Bar...
(40,000語 YL:6.0)

哲学的な事柄について、ジョークを交えて面白おかしく説明してくれる本です。認識論(Epistemology)とか、倫理(Ethics)、政治やフェミニズム、神の存在に至るまで、様々な概念を紹介しています。それぞれについての事例として挙げられているジョークも面白いものばかりです。でもよくよく読んでみると、中には我々がよくやりがちな論理や認識の誤りに基づくものも多くて、考えさせられるジョークもあります。例えば、こんなジョークが載っています。

二人の男が朝食を準備しています。

男1「バターを塗ったトーストを落とすと、いつもバターを塗った側が下になるよね?」

男2「そんなことないよ。バターの面が下になると、掃除しなくちゃいけないから(印象が強くて)そう感じるだけだよ。バターの面が上になることもあるよ。」

男1「そうか、じゃあ見てろよ。」

男1がバターを塗ったトーストを落とすと、バターの面が上になりました。

男2「ほら、言った通りじゃないか。」

男1「ああそうか、今回はバターを塗る面を間違えちゃったんだ!」

というわけで、結局この男1は何が起こっても自分の説が正しいという説明にしてしまっています。笑い話ではありますが、実際にこういうロジックを立ててしまっている人も少なからずいるのではないでしょうか。例えば、地震予知とか占い師の場合、いろいろな予測は可能ですが、「どういう状況になったらハズレ」という定義が無いので、何を言っても当たりということになります。

この他にも笑えるジョークが満載で、哲学抜きにしても気楽に楽しめる本です。

評価:★★★★

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2012.04.04

Twenties Girl


Twenties Girl
(130,000語 YL:7.0)

105歳で大往生した大叔母、Sadie Lancasterの葬儀に出席したLala。葬儀に出席した他の近親者同様、LalaはSadieのことについてほとんど何も知らなかった。しかしそんなLalaの前に突然現れたのは、何と亡くなったSadieの幽霊。20代の姿で現れたSadieはLalaに言う。「私の大切なネックレスが無い!探してよ!」Sadieに言われるまま、Lalaはネックレスを探し始めるのだが、その過程で、彼女はSadieの意外な真実を知ることになる…。

1920年代に青春を謳歌した女性Sadieの幽霊と、21世紀を生きるLalaの友情の物語です。相変わらずのKinsella節炸裂で、随所に笑いが散りばめられています。Sadieのおかげで、1920年代の服を着て、全く知らない男性とデートすることになったりして右往左往するLalaの姿はとても可笑しいです。しかし、この物語を単なるコメディとしてくくってしまうのは非常にもったいないですね。良質のファンタジーであり、ヒューマンドラマであると思います。

お互いに反発しあったり傷つけあったり、そして助け合ったりしながら次第に友情を深めていくLalaとSadieの姿が非常に印象的です。また、敵役(?)である大実業家の伯父Billをはじめ、個性的な登場人物が多数登場します。でもそれだけでなく、プロットも鮮やかです。Sadieのことをほとんど知らない近親者のみの葬儀という寂しいオープニングからは想像もしなかった結末が待っていました。

評価:★★★★★

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2011.08.29

Remember Me?


Remember Me?
(110,000語 YL:7.0)

さえない生活を送っていた25歳のLexiは、友達と飲みに行った帰りに、階段から転げ落ちて頭を打ち、気絶してしまう。目を覚ますと、なんと3年経って28歳になっていた。しかも28歳のLexiは、真っ白な歯、ナイスな体型、職場での大幅な昇進、そしてお金持ちで優しくてイケメンの夫をゲットしていた!Lexiは3年間昏睡していたのではなく、彼女の記憶から、過去3年間の出来事がすっぽり抜け落ちていたのだ。Lexiは一夜にして夢のような生活を手に入れたシンデレラのような気分だったが、やがてその生活に隠されたいろいろな事実が明らかになる…。

Sophie Kinsellaのコメディ作品です。しかし、この人の作品の舞台設定は本当に絶妙ですね。特に、主人公の女性を、その性格とは間逆の環境に放り込んで、その姿を面白おかしく描くという手法が、すごく成功していると思います。"Confessions of a Shopaholic"の主人公Rebeccaは「無駄遣いがやめられない経済ジャーナリスト」だし、"The Undomestic Goddess"のSamanthaは「家事が全くできないのに家政婦になった超有能弁護士」です。そして、"Remember Me?"のLexiは「人がうらやむ仕事と結婚生活を手に入れたけど、それらの何もかも覚えていないキャリアウーマン」です。

さらに、コメディのように見せかけておいて、人間ドラマもきちんと描ききっているのが見事です。Lexiは一見夢のような生活を手に入れましたが、そこで失ったものの大きさにも気づき、悩み、困難に立ち向かいます。友達のために立ち上がる彼女の姿には、なかなかグッとくるものがあります。

また、「自分が失った記憶に隠された秘密」が断片的な情報から徐々に明らかになっていく部分などは、そこらの三流ミステリなどよりもはるかに洗練されていると思います。

コメディ、ロマンス、ヒューマンドラマ、そしてちょっとミステリなど、いろんな要素がぎゅっと詰まったおもちゃ箱のような、楽しい作品です。

評価:★★★★

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2011.08.03

The Undomestic Goddess


The Undomestic Goddess
(111,000語 YL:6.0)

Samanthaはケンブリッジ大学を卒業し、IQ158を誇る有能な若き弁護士。でも料理も洗濯も、家事は一切まるでダメ。そんな彼女はロンドンの超有名法律事務所とのパートナー契約まであと一歩というところまできていた。しかし、仕事で5,000万ポンド分もの大きなミスをしてしまう。失意とパニックで事務所を後にした彼女は、フラフラと列車に乗り込み、見知らぬ田舎にやってきた。そこの大きな邸宅に住む夫婦の勘違いで、Samanthaはその家の家政婦として働くことになってしまう。家事の全くできない彼女が、朝から晩まで家事に奮闘するうちに、次第に自分の心の変化に気づき始める…。

Shopaholicシリーズでおなじみ、Sophie Kinsellaのコメディ作品です。それにしても、「ドタバタキャリアウーマン」を描かせたら、Kinsellaの右に出る作家はいませんね。この作品でも、料理や洗濯で大混乱するSamanthaの姿が、まるでギャグマンガのような軽快なテンポで楽しめます。

さらに、単なるお笑いコメディにとどまらず、「キャリア(仕事)と人生において、本当に大切なこと」というテーマをきっちり描ききっているのが見事です。Samanthaは、小さい頃から描いていた高給取りの弁護士としての理想のキャリアと、家政婦としての穏やかで温かい生活との間で何度も何度も揺れ動きます。多くの人にとって、自分がするべき仕事は何か、自分の人生にとって何が一番大切なのかを選択することは、重要かつすごく難しい問題であると思います。でも、この作品を読んで、「自分にとって大切な人や、信頼できる人がそこにいるかどうか」ということが、とても重要な要素であることに気づかされました。

キャリアやワークライフバランスなどについて悩める女性には、間違いなくお勧めの一冊。

評価:★★★★

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2011.01.08

A Short History of Tractors in Ukrainian


A Short History of Tractors in Ukrainian
(92,000語 YL:7.0)

英国に住むNadezhdaの父親は84歳。2年前に妻を失ったが、再婚するという。相手はウクライナ出身で、30代子連れのセクシー美女Valentina。どう考えても、英国ビザ目当てで愛情の無い結婚であることは明らか。それでも父親はValentinaに夢中。暴言を吐かれても、暴力を振るわれても、どんどんお金を貢ぎまくる。Nadezhdaは仲の悪かった姉Veraと協力して、何とか父親をValentinaの魔の手から救おうとするのだが…。

年老いた男と若い女の結婚と離婚の騒動を描いた物語です。この物語では、若い女に翻弄される年老いた父親の話が進む間に、第2次大戦中のウクライナの過酷な歴史の話や、父親が語るトラクターの発展の歴史の話などが出てきます。しかし、それぞれの話が別個に独立して進んでいるような感じで、あまりまとまりが感じられません。どれか1つに集中した方がよかったのではないかと思います。コメディーなのかシリアスなヒューマンドラマなのか、読んでいて少し戸惑ってしまう作品です。「若い美女に騙され続ける老人」という設定は面白かったのですが、ちょっと自分のテイストとは合わなかったように思います。

評価:★★★

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2010.02.20

Captain Underpants and the Invasion of the Incredibly Naughty Cafeteria Ladies from Outer Space


Captain Underpants and the Invasion of the Incredibly Naughty Cafeteria Ladies from Outer Space
(6,076語 YL:4.3)

地球征服をたくらむ謎の宇宙人が、カフェテリアのおばさん達に化けて学校に侵入。彼らの用意した「即効悪者ジュース」を飲まされた者達は、宇宙人の手下となってしまう。宇宙人やクラスメイト、そして巨大植物とも戦うことになったGeorgeとHarold、そして我らがCaptain Underpants!地球の未来は、彼らの活躍にかかっている!!!

Captain Underpantsの第3弾です。相変わらずバカバカしいですが、第3巻にもなると、ちょっとマンネリ感が出てきた感じもします。敵が宇宙人というのも、ちょっとイマイチですねぇ。第2巻の「巨大トイレロボ」とかに比べると、お下品さがちょっと足りません(笑)。

評価:★★★

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2008.12.13

Skipping Christmas


Skipping Christmas
(37,698語 YL:8.2)

クリスマス準備のための人ゴミや出費の多さにうんざりしたLutherは、妻のNoraとともに、今年のクリスマス行事は全て「スキップ」して、代わりに12月25日にカリブへ豪華クルーズに行く計画を立てる。クリスマスカードもツリーもプレゼントも無く、クルーズに出発するまで静かな日々を送ろうとしていた二人であったが…。

「クリスマスをやめる」と決めた夫婦を描いたコメディです。「クリスマスをどう過ごそうが俺の勝手だ」と言いたいところですが、いろんな人たちが、商売とかチャリティとかお付き合いとかいろいろな理由で、Luther達にクリスマスを「押し付けようとする」のが可笑しいですね。John Grishamというと、やっぱり「シリアスな法廷モノ」というイメージがありますが、なかなかどうして、コメディのセンスも一級ですね。いっそコメディ作家になってくれればいいのに(笑)。爆笑ポイントをいくつも散りばめて、ちょこっと人間の哀しさ、そして温かさを加えて、絶妙なバランスのクリスマスツリーができあがっているようです。

見栄や義務感なんかで「きれいに飾り付けをしなければならない」とか「人ゴミをかきわけてプレゼントを用意しなければならない」なんて思い始めると、楽しいはずのクリスマスが何だか全然楽しくなさそうに見えますね。自分と、自分が大切にしている人達が幸せになるようなクリスマスを過ごすにはどうすればいいのかということについて考えさせられる作品でもあります。

自分の場合は、まあ、あんまり肩に力を入れずに、例年通りにささやかなクリスマスを送ろうと思います。

評価:★★★★

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