2019.01.18

Hell’s Heroes
(The Demonata, Book 10)


Hell’s Heroes
(60,000語 YL:5.0)

Lord Lossとの最後の決戦に向かうGrubbsとKernel。しかしBecはLord Lossの側についたために、世界を滅ぼす程の力を持つ武器Kah-Gashのパワーを出すことができない。強大なLord Lossの前に、Grubbsは再び屈してしまうのか…?

Demonataシリーズの最終巻です。ついにLord Lossとの戦いに決着となるのですが…。正直なところ、展開が突飛すぎてついてちょっとついていけなかったです。何か風呂敷を広げすぎて収集がつかなくなったみたいな感じで。第1巻では極悪非道で無敵の強さを見せたLord Lossが、何だか小さくなってしまったようなのもかなり残念でした。最後まで一線級の悪役でいて欲しかった。

評価:★★

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2019.01.13

Dark Calling
(The Demonata, Book 9)


Dark Calling
(59,000語 YL:5.2)

Demonata達を倒す戦いの中で、異世界へと導かれていったKernel。そこに彼を導いた「声」は、悪魔に対抗できる最大の武器Kah-Gashの真実をKernelに伝える。彼はGrubbs、Becと合流し、大いなる「影」を倒すべく、Kah-Gashの力を解き放つ…。

Demonataシリーズの第9巻です。最終巻の1つ前ということで、そろそろまとめに入らなければならないのは分かりますが、いかんせん説明が長いです。物語の大半が、異世界を移動し続ける「声」とKernelの間の対話だけで進んでいきます。7巻から9巻のストーリーが時間的に重なっている部分もあるため、既視感もあって少し盛り上がりに欠けるような気がします。もうちょっと何とかならんかったんかいな。

評価:★★

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2018.11.15

Wolf Island
(The Demonata, Book 8)


Wolf Island
(45,000語 YL:5.2)

Dervish達が狼人間に襲われた。どうやら裏にいるのは依頼を受けて狼人間の始末をしている"Lambs"のボス、
Prae Athimらしい。彼女が悪魔達と結託していると考えたGrubbs達は、Praeが待つ狼人間の島に向かう…。

Demonataシリーズの第8巻です。第7巻の話と並行して進む裏のストーリーですね。シリーズの開始当初からのテーマであった狼人間が大々的にクローズアップされています。人間対狼人間のバトルや、Grubbsの「覚醒」など見所色々です。

評価:★★★

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2018.10.11

Death’s Shadow (The Demonata, Book 7)


Death’s Shadow
(61,000語 YL:5.2)

復活したBecはDervishと一緒に住むことになった。しかし彼らの屋敷が突如狼人間に襲われる。瀕死の重傷を負ったDervishを助けるために、彼らは悪魔の巣食う異世界へと向かったが、そこで彼らを待ち受けていたのは、悪魔の王Lord Lossよりももっと恐ろしい「影」だった…。

Demonataシリーズ第7巻です。今回の見所は、Lord Lossをも上回る存在「影」の登場ですね。それを倒すためにBeranabusが取った行動にもなかなかびっくりです。また、Becの「人の記憶を吸い取る能力」をうまく使って、ストーリー中で過去の回想シーンをうまく説明しています。一方で、第1巻では絶対的な存在感を放っていたLord Lossの影がだんだん薄くなっているのが心配です。どこかでいじけていなければいいのですが(笑)。

評価:★★★

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2018.08.24

Demon Apocalypse
(The Demonata: Vol.6)


Demon Apocalypse
(50,849語 YL:5.5)

飛行中の旅客機の中で突如Lord Loss達の襲撃を受けたGrubbs。彼は何とか悪魔達の攻撃を振り払い、BeranabusとKernelと合流する。しかし、異世界からやってきた悪魔達の攻撃は止まらず、大きな犠牲が出てしまう。壊滅的な敗北が避けられない状況であったが、そこで信じられない奇跡が起きる…。

Demonataシリーズの第6巻です。シリーズの最初の方では、戦闘とチェスが組み合わさって独特のテイストを醸し出していたのですが、段々チェスとかどうでも良くなってきて、普通のスプラッターホラーになってきているのが少し残念ですね。魔法の力で何でもアリ的な状態になっているので、ちょっと御都合主義的展開が目立つのも気になります。次作以降に期待といったところでしょうか。

評価:★★★

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2018.07.20

Blood Beast
(The Demonata: Vol.5)


Blood Beast
(54,172語 YL:5.5)

Grubbsの家系は呪われていた。これまで何人もが凶暴な狼人間に変身し、命を落としてきた。そしてついにGrubbs自身にも変身の兆しが表れてきた。そして保護者のDarvishは、Grubbsが狼人間になってしまった時のために、Lambsという処刑部隊を準備していた。このままGrubbsは人間の心を失った獣になってしまうのか…?

Demonataシリーズの第5巻です。これまでは悪魔Lord Lossと人間の戦いがメインでしたが、今回は主人公Grubbsの中に潜む「獣の血」との内なる戦いになります。これまでの物語に比べて、フィジカルな戦闘シーンや場面転換が少ないので、少し刺激に欠ける部分はありますね。伏線のようなものはいっぱい張ってありそうなので、次巻へのつなぎの物語といったところでしょうか。

評価:★★

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2018.06.30

Bec (再読)
(The Demonata: Vol.4)


Bec
(61,933語 YL:6.0)

Demonataシリーズ第4巻を再読。男臭いダレン・シャンの作品の中で、珍しく女の子が主役。1600年前のキリスト教普及が進むアイルランドが舞台。旅の真の目的がなかなか明らかにされず、ちょっと謎めいた感じで話が進む。

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2018.06.18

Slawter (再読)
(The Demonata: Vol.3)


Slawter
(57,174語 YL:5.0)

Demonata第3巻を再読。ホラー映画撮影現場で起こる悪魔による殺戮の数々。でもこの作品で描いているのは、どちらかというと人間の恐ろしさの方かな。

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2018.05.15

Demon Thief
(The Demonata: Vol.2)(再読)


Demon Thief
(62,081語 YL:5.0)

Demonataシリーズの第2巻を再読。魔物にさらわれた弟を救うべく、様々な異世界を渡り歩く少年Kernelの物語。Lord Lossとの対決は、第1巻ではチェスでしたが、今回は鬼ごっこなテイスト。魔力で空を飛んだり、傷を治したり、なんでもありすぎる展開が気持ちいい。

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2018.04.12

Lord Loss
(The Demonata: Vol.1) (再々読)


Lord Loss
(43,545語 YL:4.5)

Demonata第1巻を再々読。悪魔との変則タッグ戦闘チェス。登場人物が妙に形式ばっていたり、独自の面倒くさいルールがたくさんあるのが、ダレンシャンの作品っぽい。

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