Who Ate All the Squid?: Football Adventures in South Korea
(80,000語 YL:7.0)
サッカーの日韓ワールドカップの興奮も冷めやらぬ2003年、低迷する韓国の古豪サッカークラブ釜山に監督として就任した、スコットランド人のIan Porterfield氏の苦闘を描いたドキュメンタリーです。
この手のスポーツものだと、ドラマチックな試合展開や熱い人間ドラマが繰り広げられて最後にタイトル獲得などの成功で終わるというのが定番かと思います。ですがこの作品は、あえて全くうまくいかなかったシーズンに密着しているのが面白いですね。試合には勝てないし、満を持して獲得した外国人選手は期待外れ。やってるサッカーはロングボールばかりで面白味がなく、観客は入らない。翌年にはカップ戦のタイトルも獲得し、アジアチャンピオンズリーグでも惜しいところまで行くのですが、それらの栄光の話はエピローグにさらっと書いてあるだけです。
日本人が目にすることはあまりないであろう韓国サッカーの様子が分かって非常に興味深いです。もう15年以上前の話とはいえ、観客席で発煙筒が焚かれるとか、なかなか過激なところもあります。サンフレッチェ広島などで活躍した盧廷潤(ノ・ジョンユン)さんなど、Jリーグゆかりの選手も何名か登場します。
ちなみに、自分はこのタイトル"Who Ate All the Squid?"と内容の関係が全く分かりませんでした。
評価:★★★★
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