2021.06.30

Unbeatable Mind


Unbeatable Mind
(68,000語 YL:6.0)

東京で3度目の五輪に挑むサッカー日本代表の吉田麻也。小学生で長崎を出て、名古屋でプロになり、オランダに渡り、サッカーの母国イングランドで戦ってきた彼が、いかにして「負けない心」を培ってきたかを自らの言葉で語ります。

グランパスサポーターなら誰もが認めるアカデミーの出世頭が、悩みながら、苦しみながらも幾多の壁を超えてこれたのは、ハートの強さだけでなく、冷静な分析力や環境対応力を磨いてきたことが大きかったことを教えてくれます。

評価:★★★

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2021.06.16

The Wenger Revolution: The Club of My Life


The Wenger Revolution: The Club of My Life
(20,000語 YL:4.0)

22年務めたプレミアリーグ・アーセナルを退いた、アーセン・ヴェンゲル監督の軌跡。プレミアリーグ無敗優勝を含む幾多のタイトル獲得や、新クラブハウス建設、新スタジアムへの移転など、クラブの方向性を大きく変えた様々なターニングポイントを振り返ります。昔の写真も満載で、パトリック・ヴィエラ選手など、ベンゲル政権初期の頃の懐かしい選手の姿も楽しめます。

評価:★★★

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2020.11.26

Who Ate All the Squid?: Football Adventures in South Korea


Who Ate All the Squid?: Football Adventures in South Korea
(80,000語 YL:7.0)

サッカーの日韓ワールドカップの興奮も冷めやらぬ2003年、低迷する韓国の古豪サッカークラブ釜山に監督として就任した、スコットランド人のIan Porterfield氏の苦闘を描いたドキュメンタリーです。

この手のスポーツものだと、ドラマチックな試合展開や熱い人間ドラマが繰り広げられて最後にタイトル獲得などの成功で終わるというのが定番かと思います。ですがこの作品は、あえて全くうまくいかなかったシーズンに密着しているのが面白いですね。試合には勝てないし、満を持して獲得した外国人選手は期待外れ。やってるサッカーはロングボールばかりで面白味がなく、観客は入らない。翌年にはカップ戦のタイトルも獲得し、アジアチャンピオンズリーグでも惜しいところまで行くのですが、それらの栄光の話はエピローグにさらっと書いてあるだけです。

日本人が目にすることはあまりないであろう韓国サッカーの様子が分かって非常に興味深いです。もう15年以上前の話とはいえ、観客席で発煙筒が焚かれるとか、なかなか過激なところもあります。サンフレッチェ広島などで活躍した盧廷潤(ノ・ジョンユン)さんなど、Jリーグゆかりの選手も何名か登場します。

ちなみに、自分はこのタイトル"Who Ate All the Squid?"と内容の関係が全く分かりませんでした。

評価:★★★★

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2017.02.11

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街


スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街

川崎フロンターレの名物プロモーション部長、天野さんの奮闘記。

天野さんは川崎市やフロンターレを盛り上げるために、様々なイベントや活動を推進します。イベント名が親父ギャグっぽいものが多いので、素人の思い付きのようなイメージがありますが(失礼(笑))、その裏にある何年もの努力や苦悩の積み重ねを見ることができます。

たかだか一日や数十分のイベントのために全力を注ぎ、一生懸命頭をひねり、試行錯誤して苦しんで、人々をつないで前に進んでいきます。そして最後には大きな笑顔が広がります。スタジアムを満員にするだけでなく、川崎と陸前高田や、南極、そして宇宙まで人々の輪を広げていく天野さんの推進力には圧倒されます。フロンターレが川崎に根付いたのも、選手やコーチだけでなく、天野さんのような「ピッチの外」で勝負する人達の努力があってのことなのですね。

評価:★★★★★

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2015.12.27

皇后杯決勝

初めて女子サッカーを生で観戦しました。皇后杯決勝、アルビレックス新潟レディース対INAC神戸レオネッサ戦です。決戦の地は等々力陸上競技場。

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2015.09.22

日産スタジアム ワールドカップツアー

今日は、日産スタジアムの「ワールドカップスタジアムツアー」に行ってきました。2002年のワールドカップ開催時の記念の品々等を展示しているガイド付きのツアーです。

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2015.09.13

I AM ZLATAN
ズラタン・イブラヒモビッチ自伝


I AM ZLATAN
ズラタン・イブラヒモビッチ自伝

ヨーロッパで数々のゴールとタイトルを獲得したスウェーデンのストライカー、ズラタン・イブラヒモビッチの自伝です。

相当野性的でワルな彼は、行く先々でトラブルや衝突を起こします。しかし、オランダ、イタリア、スペインと様々なビッグクラブを渡り歩く中で、常に結果を出し続けて周囲を黙らせてきたというその力強さには圧倒されます。最近移籍したフランスのパリSGでも優勝してますし、まさに優勝請負人ですね。欧州4カ国でリーグ優勝を経験したフットボーラーというのは、なかなかいないのではないでしょうか。

ビッグクラブ間での高額な移籍の駆け引き、プライベートな側面など、表にはなかなか出てこない側面も書いてあり、そのあたりも非常に面白いです。多少内容は「盛ってある」かもしれないのですが、それを差し引いても楽しんで読めます。

評価:★★★★

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2015.08.04

一瞬の風になれ
第三部 -ドン-


一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

ついに高校三年、最後のシーズンになった。厳しい練習に耐え、天才ランナー連を本気にさせるくらいに成長した新二。問題児だが実力者の鍵山を加え、春野台高校の400mリレーは期待の持てるメンバーになってきた。インターハイに向けて、仙波擁する鷲谷高校に勝てるのか?アンダーハンドパスでつなぐバトンの行方は…?

「一瞬の風になれ」の第三部です。たった100mを走る10秒そこそこの勝負や400mのリレーに、こんなにもこんなにもいろんな思いが詰まるものかと感心せずにはいられません。全身全霊をかけて戦う彼らの姿は皆美しく、感動的です。また「決勝のG」や「10秒台ランナーの景色」など、そこにたどり着いた者だけが感じられる世界を疑似体験させてもらっているような気分です。まるで彼らと一緒になって走っているような、ゾクゾクするような気持ちを味わうことができます。

この本を読む前と後では、おそらくは陸上競技の見方が全く変わってくると思います。現役の学生さんや、学生時代に部活に打ち込んだことのある人達には間違いなくお勧めできる作品です。

評価:★★★★

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2015.07.28

サッカー脳を育む


サッカー脳を育む

川崎フロンターレの司令塔、中村憲剛が何を考えて一流のサッカープレイヤーになったかを綴った本です。特別に強いフィジカルや、速いスピードを持つわけではない彼が、その制約の中でパサーとして生きる道を選択し、知恵と技術を磨いてきたことがよくわかります。

「自分のできないことを知る」とか「考える癖をつける」など、いろんな心構えが述べられていますが、自分の印象に残ったのは「ワクワクしながら環境にアジャストする」と「1秒後の絵を予測する」でした。自分が置かれた状況に的確に対応し、次に起こることを予測して最善の結果が出ると思われる選択肢を選んで行動に移すという行為は、常に戦況が目まぐるしく変化するサッカーというスポーツにおいて、非常に重要な考え方だと思いますが、普段の生活やビジネスなどにも役立ちそうな視点のように思います。

評価:★★★★

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2015.07.19

一瞬の風になれ
第二部 -ヨウイ-


一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

冬のオフシーズンの練習を経て2年生になった新二。陸上部部長に抜擢され、後輩もできて、トレーニングの成果も現れるようになった。そして臨んだインターハイ予選のリレー。自校のベストタイムを更新し、目標であった南関東大会への切符を勝ち取ったのだが、エースの連が故障をしてしまう。大会に出るために、顧問の先生に逆らって練習を続ける連であったが…。

「一瞬の風になれ」の第二部です。連の故障や、谷口若菜とのデート(?)など、いろんなイベントが起きて、前作での1年生の頃からいろんな変化が起きてきます。うまくいかないことや辛いことが多い中でもただ走り、コンマ1秒でもタイムを縮めるために苦しみに堪える姿には美しさをも感じます。ただ走ること、限界へ挑戦することの素晴らしさをあらためて認識させてくれる作品です。

それにしても、本当に辛いときに、お互い支えあえる仲間、親友がいるというのは本当にいいですね。まさに青春スポ根ストレートという感じです。

評価:★★★★

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