Project Hail Mary
Project Hail Mary
(124,000語 YL:9.0)
人類を救うため、宇宙に送り込まれた一人の男。それは二度と地球に戻れない、片道切符の絶望的なミッション。頼りになるのは断片的な記憶だけ。宇宙船の中で孤軍奮闘するも、突破口など見つかるはずもない。しかし、宇宙の片隅での奇跡的な出会いが、希望への扉を開く…。
故郷の星を救うヒーローを壮大なスケールで描くSF作品。
評価:★★★★
Project Hail Mary
(124,000語 YL:9.0)
人類を救うため、宇宙に送り込まれた一人の男。それは二度と地球に戻れない、片道切符の絶望的なミッション。頼りになるのは断片的な記憶だけ。宇宙船の中で孤軍奮闘するも、突破口など見つかるはずもない。しかし、宇宙の片隅での奇跡的な出会いが、希望への扉を開く…。
故郷の星を救うヒーローを壮大なスケールで描くSF作品。
評価:★★★★
Little Eyes
(64,000語 YL:7.0)
見知らぬ人が操作する「ケンツキ」というぬいぐるみロボットをペットとして飼うのが世界中で大流行。他人の生活を覗き見る、自分の生活を覗き見させるのが当たり前の世界で展開される様々な人間ドラマをオムニバスで綴る。
評価:★★★
Green Requiem
(19,000語 YL:4.0)
大学助手の信彦がカフェで出会った女性、明日香。彼女は、信彦が子供の頃、山の中で出会った緑色の髪の女の子にそっくりだった。次第に惹かれていく二人。しかし明日香の髪には秘密があった…。
新井素子著のSFラブストーリー「グリーン・レクイエム」の英訳版です。切ない恋愛とSFテイストのミックスが絶妙です。ショパンを聴きながら読みたくなる一冊。
評価:★★★★
The Dark Forest
(196,620語 YL:9.0)
400年後に、宇宙人が地球を侵略しにやってくる。地球人は対策を立てようとするが、地球人の行動は全部宇宙人に筒抜けだった。隠せるのは頭の中にあるアイディアだけ。そこで地球人が取った作戦は…?
「三体」三部作の第二作です。前作からさらにスケールアップして、時間的にも空間的にも物語が広がっていきます。宇宙人迎撃の様々なアイディアと、それを阻止するための組織の頭脳合戦は非常に読みごたえがあります。宇宙開発などのSF要素も満載ですが、終末の日を目の前にして、戦ったり逃げたり、悩んだり絶望したりする人々の人間ドラマの描写も見事です。
評価:★★★★
The Three-Body Problem
(127,165語 YL:9.0)
ナノマテリアル研究者Wangの写真に写りこむ謎のカウントダウン。次々と自殺する物理学者たち。そして「三体」という名の謎めいたバーチャルゲーム。数々の不可思議な出来事は、人類の運命を左右する陰謀が隠されていた…。
「地球往事」三部作の第一作です。舞台が中国ということで、日本や欧米を舞台とした作品とは雰囲気が全然違いますね。超弦理論や宇宙物理学、コンピュータアーキテクチャやバーチャルリアリティなど、様々なSF要素が盛りだくさんで、壮大なスケールのSF作品です。プロットについても、様々な立場の人達の思惑が複雑に絡み合って、先の読めない展開が続きます。続きが気になる作品ですね。
Hello, Universe
(43,139語 YL:6.2)
家族構成や職業など、何もかもが管理・統制され、規律的で安全に暮らせるコミュニティ。その中で、12歳になったJonasが与えられた職業は、「記憶の伝承者」であった。彼は自らをThe Giverと呼ぶ老人から、過去の記憶を少しずつ受け継ぐが、そこにはJonasが見たことも感じたことも無い記憶が世界が広がっていた…。
The Giverシリーズの第1巻です。安全だけど無味乾燥なコミュニティにいたJonasが、美しさや汚さ、喜びや悲しみにあふれる世界を垣間見て、次第に変わっていきます。物語の前半は風景などの描写もなく、非常に冷たい感じの文章ですが、後半で色鮮やかな世界が広がり、そのギャップが素晴らしいです。もう後戻りはできない状況になったJonasが今後どうなるのか、続きが楽しみな作品です。
評価:★★★★
The Battle for WondLa
(89,900語 YL:5.0)
ついに人間界のリーダーCadmusによる異星人への攻撃が始まった。しかし側近Lorocの裏切りにより、人類のユートピアNew Atticaは壊滅。残忍な殺戮をやめないLorocに対し、Evaは様々な種族や動物達と共に立ち上がる…。
WondLaシリーズ完結編です。惑星Orbonaの命運を左右する戦いがヒートアップ。強大な力に対して、勇気と生きる者への優しさで立ち向かうEvaの姿が印象的です。
評価:★★★
A Hero for WondLa
(71,200語 YL:5.0)
Evaは危険生物が闊歩する自然界を逃れ、人類の街New Atticaにたどり着く。そこは安全で、非常に管理された世界だった。彼女はそこで人間界のリーダーCadmusに出会い、自身の出生の秘密を知る。また、Cadmusの恐るべき陰謀を知った彼女は、親友となったRovender達と共に、New Atticaを逃げ出すのだが…。
WondLaシリーズの第2巻です。第1巻では謎に包まれていたEva誕生の秘密や惑星Orbonaの真実が明らかになります。Evaは様々な困難に直面しますが、その度に彼女の「優しさ」が彼女を突き動かし、そして救います。種族間の戦いがヒートアップしていきそうで、最終巻に期待が膨らみます。
評価:★★★
The Search for WondLa
(93,815語 YL:5.0)
生まれた時から地下施設でロボットのMuthrに育てられてきた12歳の少女Eva。その施設が何者かに襲われ、Evaは地上に逃げる。そこは彼女が考えていた地球ではなく、不思議な生物が闊歩する惑星Orbonaであった。Evaは他に生き残った人類を探して旅に出るのだが…。
WondLaシリーズの第1巻です。主人公の女の子Evaが、世話役のロボットMuthrと、不思議な種族の男Rovenderと一緒に奇妙な世界を旅します。Evaは何故襲われるのか、女王とは何者なのか、また他に人類はいるのかなど、様々な謎が出てきます。まだ物語の核心には入っていない序章という雰囲気ですね。次作に期待です。
評価:★★★
The Power
(105,560語 YL:8.0)
世界中の女性たちが、突如強力な電撃攻撃能力を持ち、大の男も素手で倒せるようになった。抑圧されていた女性達は立ち上がり、腕力という最大のアドバンテージを失った男性も反撃する。政治や宗教、紛争など様々な場面で、男性と女性のパワーバランスが変わった世界を描く。オバマ前大統領もお勧めの1冊。
評価:★★★
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