2015.12.25

Ice Shock (The Joshua Files 2)


Ice Shock
(75,924語 YL:7.0)

謎のブレスレットを持って失踪し、そして死亡したと伝えられる父のことを調査し続けるJoshua。その父の足跡をたどるうちに、敵に捕らえられてしまう。そこでJoshuaは人類の存亡に関わる恐ろしい陰謀を知る。2012年に世界が終わる---予言されたその未来をJoshuaは阻止できるのか?そして、ブレスレットが持つ力とは一体…?

Josuha Fileの第2巻です。謎が謎を呼ぶ展開は相変わらずで、スリリングではあるけども、ちょっと行き当たりばったり感が否めません。今回は、Joshuaを狙う敵Simon Madison の執拗なまでの追跡が見所ですね。ストーカーばりにどこまでも追ってきます。また、彼とその仲間の目的などが少し分かってきます。1巻同様、ハラハラな場面は多いです。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.11.29

Invisible City (The Joshua Files 1)


Invisible City
(76,962語 YL:7.0)

オックスフォードに住む少年Joshuaのもとに、悲報が届いた。考古学者である彼の父が、メキシコで飛行機事故で亡くなったという。しかしその後もJoshaの家や父の研究室が荒らされるなど、謎の事件が続いた。真相を調べるべくメキシコに向かったJoshaであったが、彼がそこで見つけたのは、彼自身に隠された秘密であった…。

古代文明を舞台にしたアドベンチャーです。秘密の文明、ハイテクマシーン、諜報機関の陰謀、父親の死や自分自身の謎、カーチェイスや格闘シーンなど、児童書的ワクワク要素てんこ盛りですね。展開が行き当たりばったりなところもあり、プロットは緻密とは言えないかもしれませんが、ジェットコースターのように流れを楽しむのがよいのでしょうね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.05.31

Neon Genesis Evangelion (Vol.3)


Neon Genesis Evangelion (Vol.3)
(5,000語 YL:4.0)

NERVに戻ったShinjiであったが、使徒との戦いで敗れ、Evangelionに乗ることに恐怖を感じる。彼はReiに尋ねる。「どうしてEvaに乗るの?」「絆…だから。」Shinjiの父である司令官GendoとReiの深い信頼関係に戸惑うShinji。そして再び使徒との戦い、ヤシマ作戦が開始される…。

エヴァンゲリオンの第3巻です。これまで他人との衝突を避け、事なかれ主義で生きてきたShinjiでしたが、ReiとGendoの間の強い絆などを知ることにより、いろいろ思い悩んだりします。彼らはコミュニケーションに長けた人物とは言い難いのですが、その中で構築されていく他者との関係みたいなものの描写がすごくしっかりしていると思います。冷酷無比に見えるGendoが必死にReiを助けたエピソードとか、感情の表し方を知らないReiの笑顔という意外性もよいです。「笑えば、いいと思うよ(You should smile)」などの名台詞も。ここまで来ると、ヤシマ作戦とか使徒との戦闘シーン自体の方が、ヒューマンドラマのオマケのように感じてしまうくらい(笑)。

そういえば、日本語版で「ファーストチルドレン」と呼ばれていた綾波レイは、英語版では"First child"になっていました。やっぱり一人を「チルドレン」と呼ぶのは英語圏では気持ち悪いのでしょうかね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.10.02

Maggot Moon


Maggot Moon
(31,057語 YL:5.0)

HectorはStandishの唯一の友達。そのHectorが、塀の向こうに飛んで行ってしまったボールを取りに行って、戻ってきてから様子がおかしい。何か塀の向こうにあったらしい。ほどなくしてHectorの一家が忽然と消えてしまう。そして塀の向こうから新たにやってきたのは…月面宇宙飛行士?

月面着陸をめぐる陰謀を描いた作品ですが…、ちょっと物語が支離滅裂すぎてついていけませんでした。そもそも物語の前半は後半とほとんど関係の無い描写ばかりです。無駄に残酷なシーンがあったり、気持ち悪い挿絵も自分はちょっと受け付けませんでした。「月面着陸陰謀説」というそれなりに面白い題材を扱っているのだから、もうちょっとなんとかならんかったんかいなという感じです。児童書のようなのですが、子供が読んで面白いと思うとはとても思えませんし、子供に読ませたいとも思いません。

評価:★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.12.28

Neon Genesis Evangelion (Vol.2)


Neon Genesis Evangelion (Vol.2)
(5,000語 YL:4.0)

嫌々ながらもEvangelionのパイロットとしてAngelと戦っていたShinjiであったが、戦闘中の命令違反を上司であるMisatoに咎められ、失踪する。すぐにNERVに連れ戻されたものの解雇されてしまったShinji。その後を追いかけるMisatoは、Shinjiに何を告げるのか…?

エヴァンゲリオンの第2巻です。TojiやKensukeなど、NERVとは関係の無い一般市民(クラスメート)が登場してきて、1巻とは少し展開が違いますね。キャラクターとしては、Tojiがやっぱり面白いですね。言いたいことは言うし、言わなくても顔に出てしまうという非常にストレートで分かりやすい性格です。自分の中に閉じこもって何を考えているんだか分からないShinjiとは非常に対照的ですね。Tojiのような人がShinjiを見るとイライラするのも分かるような気がします。

ストーリー的には思いのほか戦闘シーンが少なく、キャラクターの描写に多くのページが割かれているように思います。このあたりの人間臭さみたいなものが、作品の魅力なのかな。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.12.27

Neon Genesis Evangelion (Vol.1)


Neon Genesis Evangelion (Vol.1)
(5,000語 YL:4.0)

Shinjiは、数年来会うことのなかった父に呼ばれ、NERV本部にたどり着く。そこで彼は人造人間Evangelionに乗り、人類の敵Angelと戦うことを余儀なくされる。ShinjiとAngelの戦いの結末は?そして秘密裡に進むInstrumentality Projectとは一体…?

箱根観光記念というわけでもないのですが、エヴァンゲリオンの第1巻を読んでみました。日本のマンガの英訳版ですが、基本的に英訳されているのは吹き出しだけで、擬音語や背景などはそのまま日本語で残っています。英語圏の人が読んで分かるのかな?当たり前ですが、ストーリーはテレビアニメそのままですね。

あと、Evangelionを指す代名詞はshe/herなのですね。ストーリーから考えると、itやheでないところに、なるほどという感じがします。英語だと、船などの乗り物もsheなどで指す場合もありますしね。これがガンダムとかだったら、女性代名詞で指すのはちょっと違和感を感じるかもしれませんけど。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.10

Singing the Dogstar Blues


Singing the Dogstar Blues
(57,950語 YL:8.0)

「新歴史学センター」の学生であるJossは、成績優秀者として「タイムトラベラー」の候補生として選出された。センターはChoria星人のMavkelを「留学生」として招いており、MavkelのパートナーとしてJossが指名された。珍しい異星人がパートナーになったことで、少しばかりの注目を集めたJossであったが、同時に危険を招くことになる。そして、彼らがタイムトラベルの結末に見つけたものは…?

オーストラリアのタイムトラベル学校を舞台にしたSF作品です。宇宙人とタイムトラベルという組み合わせは一見面白そうですが、この作品ではちょっと消化不良の感が否めません。主役であるJossのパートナーをわざわざ宇宙人にしなくても、物語は十分成立するような気がします。物語が全般的に冗長な感じがしますし、オチも少しありきたりな感じがします。

B級を超えてちょっとC級SFっぽい作品です。

評価:★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.10.05

City of Night
(Dean Koontz's Frankenstein #2)


City of Night
(74,000語 YL:6.0)

自分の「創造主」であるHelios(元Frankenstein)が人類滅亡をたくらんでいることを知った人造人間Deucalion。彼はHeliosの野望を阻止すべく、New Orleansの街に溶け込んでいる人造人間を探し出す。同様にHeliosの野望を知ったCarson警部とMichael警部も、非合法で強力な武器を手に入れ、Heliosの抹殺を計画する。そんな中、Heliosの研究所を抜け出した少年人造人間Randal Sixは、Carson警部の家までたどり着く…。

Dean Koontz's Frankensteinの第2巻です。前作同様、B級SF的な雰囲気と多彩な人造人間達(New Race)の繰り広げる「人造人間模様」は健在です。New Race達が人類(Old Race)に対して持つ屈折した感情の描写がとてもいいですね。人類を非論理的で弱い存在として見下しながらも、Heliosによるプログラムではなく、自分の意思で自由に行動でき、子孫も残せる人類に対して、New Race達は嫉妬に似た憎悪を持っています。

人物描写もしっかりしていて、それなりに面白いと思うのですが、どうしてもB級でチープな雰囲気が醸し出てしまうのは何故でしょう?やっぱりHeliosの「人造人間で世界征服」という野望とか、でっかい銃火器をぶっ放して人造人間に対抗する男女の警官コンビという構図が、安直で子供っぽく見えてしまうのかな。映画で言うと「ターミネーター」などに似た雰囲気ですね。

評価:★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.11.04

Prodigal Son
(Dean Koontz's Frankenstein #1)


Prodigal Son
(75,000語 YL:7.0)

ニューオリンズで遺体の一部を切り取って奪う猟奇的な連続殺人事件が発生する。事件を担当するCarson刑事とMaddison刑事は、この奇怪な事件に頭を悩ませる。一方、チベットの山奥でひっそりと暮らしていたDeucalionのもとにはある知らせが届く。その知らせとは…彼の「創造主」であるVictor Heliosが生きていたというものであった。そして、Victorのかつての名前は…フランケンシュタイン。

現代のアメリカに出現した人造人間の物語です。「フランケンシュタイン博士と彼の造った人造人間達が現代まで生き延びている」という設定がユニークですね。また、DeucalionやHeliosを直接主役にするのではなく、主にCarsonとMaddisonという2人の刑事の視点に重点を置くストーリー展開も、なかなか考えられていると思います。Helios(フランケンシュタイン博士)の野望が世界征服的なものである等、ちょっと単純でB級映画的な雰囲気も感じられますが、エンターテイメント作品として、十分に楽しませてくれる要素を持っていると思います。

作品中ではHeliosの最初の作品であるDeucalionの他にも、様々なタイプの人造人間達が登場し、彼らの「人生」を見せてくれます。Heliosの妻Erika(4号)や、自閉症的なRandal(6号)などの人造人間が、彼らなりに様々な方法で「幸せ」を求めていきます。彼らを造り、自らの体をも改造して生き延びているHeliosは、人造人間達を道具としてしか見ていません。人間の冷酷さと人造人間の温かみという要素は、元々のフランケンシュタインの物語から受け継がれたもののように思います。

なお、フランケンシュタインのオリジナルの物語を手っ取り早く把握したい人には、こちらの作品がお勧めです。

評価:★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.01

Generosity: An Enhancement


Generosity: An Enhancement
(100,000語 YL:9.0)

混乱に満ちたアルジェリアからアメリカにやってきたThassa。彼女は悲劇に満ちた人生を送っていながら、幸せな笑顔を振りまき、周囲の人達をも幸せな気持ちにする力を持っていた。しかし、科学者Kurtonが彼女の遺伝子を調べ、「幸せを感じる遺伝子」の存在を突き止めたと発表する。しかしその日から、Thassaの存在や彼女の遺伝子をめぐり、多くの人たちの思惑や欲望が渦巻きはじめる…。

「幸せの遺伝子を持つものは、幸せになれるのか」というなかなか面白いテーマを描いています。最近では遺伝子検査で、病気のリスクやアスリートに向いているかどうかなど、いろいろ調べることができるようですが、それを「幸せ」という非常に抽象的かつ人生の根本に関わる概念にまで発展させた点が面白いですね。確かに、生まれながらにして、幸せに暮らせることを運命づけられている子供を授かることができるとしたら、多くの人がその権利を欲しがるのも不思議ではないかもしれません。

ただ、この作品は文章が非常に難解です。一人称や三人称、現在形や過去形が入り乱れて、読解が非常に困難です。特に物語の前半は展開もっさりしていて、読むのが少々苦痛な部分もあります。非常に面白いテーマを扱っているだけに、残念な感じがします。

評価:★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧